「聖子先生と一枚岩で衆院選へ」だった自民道連、離党届に困惑
完了しました
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長に就任した橋本聖子参院議員が19日、自民党に離党届を提出したことを受け、党北海道連に困惑が広がっている。橋本氏が1月に就任したばかりの道連会長の辞任が確実視されるからだ。
「聖子先生と一枚岩となって、秋の衆院選を戦える。五輪、パラリンピックを成功させ、次は衆院選だと思っていた」。道連会長代行の竹内英順道議は19日夕方、報道陣の取材に語った。
橋本氏は同日午前、東京都内で開かれた道選出国会議員による会合で、離党せず道連会長を続投する考えを示した。竹内氏にもすぐ情報が入ったが、昼のニュースで離党の意向を知り驚いたという。竹内氏は「秋までには総選挙がある。(後任を)国会議員の中で早く決めてもらい盤石な体制で進めなければいけない」と話した。
道連会長は、国会議員らによる「北海道ブロック両院議員会」の会長が就任するという慣例がある。橋本氏が1月、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛・元農相(自民を離党)の代わりに選出された際も、この慣例が確認された経緯があり、橋本氏の後任も国会議員から選ぶ方向で選定作業が進むとみられる。
自民党は、吉川元農相の議員辞職に伴う4月の衆院道2区補選で不戦敗を選んだが、秋までに行われる衆院解散・総選挙に向けては態勢を立て直す必要がある。道連幹部の一人は「自民党の国会議員なら誰が会長になっても務まるが、衆院選の陣頭指揮を執るのは、橋本さんのように参院議員がいいのでは」と述べた。