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「16日に解散します。やりましょう、だから」
2012年11月14日の党首討論。野田首相は突如、次期通常国会での衆院議員定数削減などを条件に衆院解散を宣言した。自民党の安倍総裁は上ずる声で「約束ですね」と繰り返した。虚を突かれたのは、明らかだった。
閣僚すらあぜんとするなか、民主党の輿石幹事長は冷静にやり取りを見つめていた。
3日前の11日夜。首相公邸を訪れた輿石氏は、野田氏にこう迫っていた。
「解散は、せめて来年度予算の成立後。4月の桜の咲く頃はどうか」
野田氏が最も力を入れた「社会保障と税の一体改革」の成果が、民主、自民、公明の3党で消費税の段階的引き上げを決めた「3党合意」だった。
野田氏は12年8月、3党党首会談で消費増税法案成立後、「近いうちに国民に信を問う」と衆院解散を約束したが、成立から3か月が経過しても解散時期を示さず、自民から「うそつきだ」と非難されていた。