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[針路 21衆院選後]<中>「成長」具体策、待ったなし

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 「令和版所得倍増を目指して成長を実現し、その果実を国民一人一人に給与の引き上げという形で実感してもらう」

 岸田首相は1日の記者会見で、衆院選の自民党公約では封印した「所得倍増」に言及し、「成長」という言葉を5回繰り返した。「分配」には締めくくりで1回触れただけだった。

 首相は看板政策とする「新しい資本主義」では「成長と分配の好循環」をキーワードに掲げてきたが、衆院選で激戦区を中心に行った応援演説でも「分配」より「成長」を意識して多用した。

 分配政策としては、野党がこぞって高額の給付金や減税を主張し、違いをアピールしにくかったことが理由だ。選挙戦中盤の演説では「分配」に一度も触れないこともあった。

 首相が応援に駆けつけた自民党候補は比例復活を含めれば、8割超が当選にこぎ着けた。首相周辺は「首相自身が成長を強調したことで、新型コロナウイルスで疲弊した経済の立て直しを求める現場の声に応えられた」と分析する。

 ただ、成長戦略は安倍政権の経済政策であるアベノミクスでも「第3の矢」と位置づけられたものの、具体的な成果は乏しかった。首相は記者会見で、「科学技術、デジタル、地方、経済安全保障といった成長分野への大胆な投資」を挙げたが、さらなる具体策の検討が喫緊の課題となっている。

 今月中旬にまとめる大型の経済対策では、財源の多くは新規国債の発行で賄うとみられ、成長を早期に軌道に乗せなければ、財政は悪化の一途をたどることになる。

 新型コロナの感染状況も岸田内閣の命運を左右する。首相は対応策の全体像を今月半ばに示し、入院患者の受け入れ可能数を今夏より2割増やす方針だ。

 首相が最も危惧しているのが、この冬にも懸念されている感染の「第6波」だ。10月4日の内閣発足から戦後最短の10日間で衆院解散に踏み切ったのも、9月の連休中に人出が増えたことを踏まえ、感染再拡大を懸念し、選挙を急いだことが背景にある。

 菅内閣は昨年9月の発足当初、高支持率を記録したが、感染者の増加とともに支持率の落ち込みに苦しんだ。菅内閣で新型コロナ対応にかかわった政府高官はこう警告する。

 「感染状況が落ち着いているうちに医療体制の抜本的な強化を進めることが肝要だ。感染拡大で支持率が下がる『負のスパイラル』に陥れば、そこから脱却するのは難しい」

 (政治部 黒見周平)

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2491103 0 衆院選 2021/11/03 05:00:00 2021/11/08 11:08:42

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