ローマ字表記「姓―名」、賛成59%…読売調査
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読売新聞社は、日本人の姓名のローマ字表記について全国世論調査(郵送方式)を行った。自分の名前をローマ字で表記する時、特に指定がない場合に「名―姓」の順で書く人は64%で、日本語と同じ「姓―名」の順で書く人の31%を大きく上回った。欧米式の表記順が広く定着している現状が浮き彫りになった。
「名―姓」順と答えた割合を年代別で見ると、18~29歳は68%、30歳代は74%、40歳代は71%、50歳代は69%、60歳代は60%だった。一方、70歳以上は50%と低かった。職業別では、商工自営業・自由業者が70%、給与所得者が69%と高かった。男性は66%、女性は62%だった。
「姓―名」順と答えた割合を職業別で見ると、専業主婦が37%、無職が36%と比較的高かった。男性は30%、女性は32%だった。
柴山文部科学相と河野外相は今年5月の記者会見で、「姓―名」順を推奨する方針をそれぞれ表明した。この方針に「賛成」と答えた人は59%(男性58%、女性60%)と半数を超え、「反対」とした人は27%(男性30%、女性25%)だった。
政府は国の文書を「姓―名」順に統一した上で、民間に推奨する方向で検討している。菅官房長官は3日の記者会見で「文化庁において関係省庁との調整を進めている」と述べた。
調査は柴山、河野両氏の方針表明を受け、7月22日~8月26日、全国の有権者3000人を対象に実施し、1935人が回答した(回答率65%)。
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