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若手は つらいよ

補選で当選、106日で失職自ら事務所の物件探し

 突然の解散で迎えた衆院選。短期決戦に戸惑いを隠せないのが、選挙基盤がまだ固まっていない当選1、2回の若手前議員たちだ。

 今年4月の宮城2区(仙台市宮城野区など)補選で初当選した秋葉賢也さん(43)(自民)はわずか106日で失職し、またも選挙戦に臨む。

 補選では、小泉首相をはじめ、自民党所属の国会議員が続々と応援に訪れるなど、党本部の全面支援を受けたが、「今回は急な選挙で同じ規模の支援は期待できない」(地元秘書)。さらに、ポスターの印刷代や事務所の賃貸料など、必要と見込まれる費用はざっと2000万円。「工面するめどが立たない」と陣営は頭を抱える。

 昨年4月の埼玉8区(所沢市など)補選で初当選した柴山昌彦さん(39)(自民)も、「まだまだ有権者に声が届いていない。後援会も固まっていない」と焦り顔だ。

 この2年4か月で3回目の衆院選となり、「回数を重ねると楽になるのが選挙だが、私は逆」とぼやくのは、山梨3区(南アルプス市など)の保坂武さん(60)。

 党県連との対立から、内定していた自民公認を返上して無所属で立候補した2003年4月の補選で初当選。半年後の同年11月の衆院選は、自民公認候補として民主候補に競り勝った。今回は郵政民営化関連法案に反対票を投じたため党の公認が得られず、再び無所属での立候補となる見込みで、公明党の選挙協力が得られるかも不透明。「今までになく厳しい」と語る。

 前回衆院選で埼玉15区(さいたま市桜、南区など)から当選した高山智司さん(35)(民主)は、解散から一夜明けた9日朝、JR南浦和駅西口で街頭演説を終えると自ら不動産業者を回り、選挙事務所用の物件を探した。「前回は1年かけて準備した。厳しいなんてもんじゃない」とこぼす。

 前回、山形2区(米沢市など)で自民候補に敗れて比例選東北ブロックで初当選した近藤洋介さん(40)(民主)は街頭演説を後回しにし、まずはボランティアスタッフと費用を集めるため、支持者にお願いに歩く予定。だが、7市10町にまたがる選挙区の面積は東京都の約2倍。「お盆前には選挙態勢の骨格を作らなくては」と危機感を強める。

2005年8月11日  読売新聞)
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