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    音楽

    ルー・ドワイヨンが新アルバム…「生々しく」フォーク色前面

     モデルや女優としても知られるフランスのシンガー・ソングライター、ルー・ドワイヨン=写真・古賀恒雄=が、アルバム「レイ・ロウ」(ランブリング)を出した。

     母親は歌や映画で活躍するジェーン・バーキン、父親は映画監督で、異父姉がシャルロット・ゲンズブールという芸能一家に育ったが、本作は実に渋い作品だ。落ち着いた声、メランコリックな曲調で、フォークの影響が色濃い。「自分に正直に作ろうと思った。1970年代の音楽のように生々しいサウンドにしたかった」という。

     男を待つ心境をギターに乗せて歌う「ウィークエンダー・ベイビー」などシンプルな音作りが特色だ。「絵を描く時に、色を使い過ぎると、おかしくなってしまう。それと同じで、音を重ね過ぎると、歌の意味が伝わらなくなってしまうと思った」

     カナダのロック界で活躍するテイラー・カークをプロデューサーに迎えた。「彼の音楽が好きだった。カナダの音楽って、何もない広大な所で作られた感じがする。森とか、孤独とか、そういう感覚がある。レナード・コーエンも、ニール・ヤングも」と語る。

     収録曲「ロビン・ミラー」は「あなたの言うことなら 何だってするわ」などと歌う。「母は『おぼれるような感じがする』と言って、この曲を聴いて泣いてしまったけれど、私にとってはハッピーな歌」と語る。様々な解釈が可能な、深みのある表現が楽しめる。

     セレブの世界で育ったが、「音楽でそこから離れることができたと思う」という。1月にブルーノート東京で行われた公演でも、ブルースの影響も感じさせる情感豊かな歌を聴かせ、その実力を証明してみせた。

    2016年03月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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