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    映画

    23歳新境地の恋愛映画…「無伴奏」主演・成海璃子

     学園紛争の嵐が巻き起こった1960年代後半~70年代前半を舞台に、女子高生の恋や将来への葛藤を描いた「無伴奏」が公開されている。年上の大学生との愛に生きるヒロイン・響子役の成海璃子りこ=写真=は、濃厚なラブシーンも「すごく面白い体験」と臆せず挑戦。23歳で新境地を開いた印象だ。


     直木賞作家、小池真理子の同名小説が原作。響子は高校で制服廃止闘争を率いるなど、自らも紛争の渦に身を置く中で、大学生、渉(池松壮亮)と出会い、恋に落ちる。

     「最初は制服廃止運動に熱心だけど、渉に出会ってからは彼にのめり込む。気恥ずかしいくらいけなげで、パワーのある女の子」と響子の印象を語る。

     〈愛がなくては、革命なんか起こせない〉。渉の言葉に共鳴して距離は近づき、逢瀬おうせを重ねるようになる。大胆な“ぬれ場”のシーンにも挑んでいるが、「ラブストーリーでは当たり前。今までそういう機会がなかったので、タイミング的に来たか、という感じがした」と構えずに演技した。

     終盤の展開は劇的だ。渉の傍らには常に友人の祐之介(斎藤工)がいたが、ある日、2人の秘密を目撃してしまう。

     「台本を読んで、出演するかもすぐに決められないくらい衝撃的な展開。色んな感情がぐるぐるするシーンでした」。ショックのあまり嗚咽おえつしながらも、渉を愛さずにはいられない感情の屈折を見事に表現した。

     今作は、恋愛を中心に「響子がたくさんのことに直面し、成長する話」だという。「響子は色んなものを背負って生きて行く。主人公の成長を演じるのはやりがいがある。だから私も覚悟を決めて挑もうって」

     名曲喫茶にミニスカート。60年代を再現したセットやファッションも魅力だ。青春を懐かしみながら、映画を楽しむ世代も多そうだが、若者にも共感できる作品になったと手応えを感じている。「子供扱いされることに敏感だったり、響子のような女の子はどの時代にもいると思う。時代背景は難しいけど、一恋愛映画として楽しんでもらえたら」

    2016年04月08日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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