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    テレビ

    量産されるクイズ番組、その理由とは

    コンサルタント/コラムニスト 木村隆志

    世代対抗、とんち系、難問……切り口は多彩

    • ファミリー層を取り込もうとテレビ局側も様々な試行錯誤を繰り返してきた。クイズ番組は「大コケ」がないコンテンツだ(写真はイメージです)
      ファミリー層を取り込もうとテレビ局側も様々な試行錯誤を繰り返してきた。クイズ番組は「大コケ」がないコンテンツだ(写真はイメージです)

     実際に放送されているクイズ番組を見れば、そのスタンスは一目瞭然。「ネプリーグ」(フジテレビ系、月曜19時~)と「くりぃむクイズ ミラクル9」(テレビ朝日系、水曜19時56分~)は、問題の難易度が低く、小中学生と両親が一緒に見られるのがポイントと言えます。過去のクイズ番組に目を向けると、子供たちの学習を意識した「平成教育委員会」(フジテレビ系、1991~97年)、「クイズ!ヘキサゴン」(フジテレビ系、2003~11年)などがこの系譜にあたります。

     「究極の〇×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?」(日本テレビ系、金曜19時56分~)は「〇か×か」を当てるだけ、「珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー」(TBS系、日曜19時56分~)は「どれが勝つか」を当てるだけのシンプルなクイズです。過去の同じ系譜には、「さんまのからくりTV」(TBS系、1992~2014年)、「イカさま☆タコさま」(TBS系、2011~13年)といった番組がありました。

     深夜帯から移った「中居正広のミになる図書館」も、20~60代のタレントを3人ずつそろえた世代対抗クイズであり、ファミリー視聴に適しています。世代対抗クイズと言えば、かつてヤングチームとアダルトチームが対戦した「クイズ!年の差なんて」(フジテレビ系、1988~94年)が大ヒットしました。

    • ひらめきやセンスを競う「潜在能力テスト」(C)フジテレビ
      ひらめきやセンスを競う「潜在能力テスト」(C)フジテレビ

     知識ではなく、ひらめきやセンスを競う「潜在能力テスト」も老若男女が楽しめるタイプのクイズ番組。「マジカルバナナ」などのゲームを流行(はや)らせた「マジカル頭脳パワー!!」(日本テレビ系、1990~99年)を思い出させます。

     謎解きと脳トレをかけ合わせた「今夜はナゾトレ」(フジテレビ系、火曜19時~)も似たタイプではあるものの、こちらは“とんち系”のクイズ番組。2000年代にブームを巻き起こした「脳内エステIQサプリ」(フジテレビ系、04~09年)、「サルヂエ」(日本テレビ系04~07年)を彷彿(ほうふつ)とさせます。

     さらに近年は、難易度の高いクイズ番組が登場。学校教育系の難問がそろう「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」(テレビ朝日系、月曜21時~)、現役東大生がクイズバトルを繰り広げる「東大王」など、なかなか解けない問題で知的好奇心をくすぐろうとする番組が増えています。

    • 複数の正解がある「最上級のひらめき人間を目指せ!クイズ!金の正解!銀の正解!」(C)フジテレビ
      複数の正解がある「最上級のひらめき人間を目指せ!クイズ!金の正解!銀の正解!」(C)フジテレビ

     その他、複数の正解がある「最上級のひらめき人間を目指せ!クイズ!金の正解!銀の正解!」、老舗のクイズ紀行番組「世界ふしぎ!発見」(TBS系、土曜21時~)もあり、いずれも番組の切り口を変えることで差別化を図っています。

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    2017年05月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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