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    今度こそ、本当に…曽我ひとみさん・蓮池透さん

     北朝鮮が日本人拉致被害者の全面調査を行うことを日本政府に約束したことについて、新潟県内の拉致被害者の関係者や支援者らは29日、事態の進展に期待感を示した。

     一方、調査の成否を疑問視する声も出ている。

     「今までにないくらい首相の本気を感じることができた。今度こそ、本当に拉致被害者全員が帰国できるようにしてほしい」。佐渡市在住の拉致被害者、曽我ひとみさん(55)は、政府発表を受けてコメントを発表した。

     同市の「曽我さん母娘を救う会」会長の臼木優さん(64)は「調査には大変期待している。ひとみさんが帰国して10年が過ぎたが、母のミヨシさん(当時46歳)と一日も早く再会できるよう日本政府は努力してほしい」と調査実施を前向きに受け止めた。

     同会顧問を務める前佐渡市長の高野宏一郎さん(75)も、「(日本の経済制裁などで)追い込まれた北朝鮮が動き出した」と分析した上で、「最後の最後まで油断はできないが、安倍首相には頑張ってもらいたい」と語った。

     今回、北朝鮮は拉致の疑いのある行方不明者も調査する考えを日本政府に伝えている。拉致の可能性が指摘されている長岡市の中村三奈子さん(失踪当時18歳)の母クニさん(71)は、「特定失踪者も調査の対象に入り、すごく期待している。どれだけの情報が出てくるのか分からず怖い気持ちもあるが、三奈子が戻ってくると信じて結果を待ちたい」と期待を込める。

     一方、救う会新潟の高橋正会長(78)は、「全面調査の合意は一歩前進だが、調査結果が以前のように不誠実なものでは意味がない」とした上で、「結果が出る前に日本政府が制裁を解除するのはどうかと思う」と語った。

     拉致被害者の蓮池薫さん(56)の兄、透さん(59)は、両政府に「(北朝鮮が再調査を約束した)2008年の日朝合意は実行に移されなかった。今回はしっかり実行してほしい」とくぎを刺した。

              ◇

     政府認定の拉致被害者17人のうち新潟県関係は、1977年に新潟市中央区で下校途中に拉致された横田めぐみさん(当時13歳)と、78年に佐渡市で拉致された曽我ミヨシさん(同46歳)ら5人。曽我ひとみさん、同年に柏崎市で連れ去られた蓮池薫さん、祐木子さん(58)夫妻の計3人は2002年に帰国している。

     一方、新潟県警はこのほか、新潟県関係の24人が北朝鮮に拉致された可能性があるとみている。そのうち、74年に佐渡島で失踪した大沢孝司さん(同27歳)と、65年に糸魚川市で失踪した藤田進さん(同17歳)の2人は、特定失踪者問題調査会が拉致の疑いが濃厚としている。

    2014年05月30日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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