木造船漂着の1人、地面に「日本」と文字書く

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 北朝鮮から来たとみられる木造船が島根県隠岐の島町に漂着した問題で9日、関係機関は対応に追われた。

 隠岐の島署や隠岐海上保安署などは同日、油井漁港で木造船を調べた。一方、船に乗っていて保護された4人は同署で一夜を明かした。県警によると9日は全員食事をとり、警察の聴取にも答えているという。県によると、広島検疫所が8日夜に病気や感染症の有無について調べたが、異常は確認されなかった。

 また、広島入国管理局の職員も9日、同町に入った。今後の4人の事情聴取に向け、関係機関とやりとりしながら対応について検討していく。

 8日に4人が上陸した隠岐の島町蔵田地区の住民らに、当時の様子を聞いた。

 同地区に住む自営業者(59)は午前9時前、外に出ると、4人のうち3人が数十メートル先にいるのが目に入ったという。おなかを押さえて「おなかがすいている」、口に手を近づけて「たばこが吸いたい」という動作をしたため、たばこを渡すと、おいしそうに吸った。

 隣に住む主婦(83)は「怖い気持ちはなく、弱っているので元気にしたい」と動き回った。やかんで水を持ってきてもらい、コップで飲ませた。その後、海の方から歩いてきたもう1人と一緒におにぎりを食べさせ、息子のジャンパーを与えた。うち1人が地面に「日本」という文字を書いた。主婦は「流れ着いた場所が日本かどうかを聞いたのだと思う」と推測する。

 4人は疲れた様子で、わずかな距離でも竹の棒にすがって歩いた。警察車両で移動する際は、通訳を介して「助けてくれたおばさんにあいさつがしたい」と頭を下げたという。

 同町油井の漁師(64)が駆けつけた時、木造船は海岸の岩にロープでくくりつけられ、工具などは降ろされていた。船上には火鉢があり、触るとまだ温かかった。簡易な船で設備も整っておらず、漁師は「よく沈まずに流れ着いた」と驚いていた。(佐藤祐理)

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