東電・勝俣元会長、被告人質問冒頭で謝罪

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 東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電の旧経営陣3人の第33回公判が30日、東京地裁(永渕健一裁判長)であり、勝俣恒久元会長(78)の被告人質問が始まった。勝俣被告は事故の被害者らに対し、「社長、会長を務めた者として深くおわび申し上げます」と謝罪した。事故当時、経営首脳だった勝俣被告が巨大津波の襲来や事故発生の可能性をどう認識していたかについて、発言が注目される。

 勝俣被告の被告人質問が始まったのは午前11時過ぎ。勝俣被告は証言台の前のイスに座ったまま、「事故で地域の方は避難を余儀なくされ、大勢の方が亡くなられました。深くおわび申し上げます」などと述べて立ち上がり、「申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 公判の争点は旧経営陣が巨大津波の襲来を予見できたかどうか。勝俣被告は昨年6月の初公判の罪状認否で、「津波の発生と事故を予見することは不可能だった」と無罪を主張した。

 検察官役の指定弁護士は冒頭陳述で、勝俣被告について、「社内の意思決定に関わる重要な会議に出席し、実質的に判断や指示を行った」と指摘。2009年2月の会議で「福島第一原発に14メートル程度の津波がくる可能性があるという人もいる」と部下が発言するのを聞いたとして、「深刻な事故が発生することを予見できた」と主張した。

 これに対し、被告人質問で弁護人から会長としての権限を問われた勝俣被告は、「会長は業務執行には関わらない」と強調。「社長や各部門を指揮する立場にない」と主張した。

 30日午前10時に開廷した公判はまず、武黒一郎元副社長(72)の被告人質問が行われた。武黒被告への被告人質問は2回目。武黒被告は被害者の代理人弁護士の質問に「事故が起きたことは大変残念だが、私どもは手は尽くした」と強調。「対策を実施できる状況にはなかった」とも述べた。

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