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    イスラエル軍が発砲、55人死亡…移転抗議デモ

    • 14日、ガザでイスラエル軍の発砲から逃げるパレスチナ人のデモ隊(ロイター)
      14日、ガザでイスラエル軍の発砲から逃げるパレスチナ人のデモ隊(ロイター)

     【エルサレム=金子靖志】米政府は14日、在イスラエル大使館を商都テルアビブから、イスラエルの「首都」と認定したエルサレムに移転した。

     東エルサレムを首都とする国家樹立を目指すパレスチナ自治政府の猛反発を押し切っての移転で、中東和平の実現はさらに困難となった。

     トランプ米大統領は、米大使館で14日行われた開館式典にビデオメッセージを寄せ、「イスラエルが建国した70年前、最初に独立を承認したのは米国だ。今日ついにエルサレムに大使館を開館できた。おめでとう」と述べた。14日はイスラエル建国70年にあたる。

     式典には米政府から、トランプ氏の長女のイバンカ大統領補佐官や娘婿のクシュナー大統領上級顧問、ムニューシン財務長官らが参加。イスラエルのネタニヤフ首相は「米国は世界で一番大切な友人だ。今日という輝かしい歴史的な日は、我が国民の記憶に永遠に刻まれるだろう」と歓迎した。

     イスラエルメディアは、式典には80か国以上の大使らが招かれ、日本など40か国以上は出席を見送ると報じていた。国際社会はエルサレムを首都と認めていない。日本もイスラエルとパレスチナの「2国家共存」に配慮してテルアビブに大使館を置いている。

     一方、パレスチナ自治区各地では14日、大使館移転に抗議するデモが発生。ガザの保健当局によると、イスラエル軍の発砲などで55人が死亡した。自治政府のマリキ外相は同日声明を出し、「移転は和平プロセスを崩壊させる」と強い懸念を示した。

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    2018年05月15日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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