文字サイズ

    日米首脳共同記者会見・質疑応答

     質問 昨日の連邦控訴裁判所の判断について質問したい。今回の判断は大統領の権限行使を再考することにつながるか。今後、どのように対応するつもりか。

     大統領 あなたの質問は今日のこの場には関係ない。だが、答えよう。我々は国の安全を守る。そのために必要なことは何でもするつもりだ。我々は、国の安全のために非常に有効と思う決定を行った。安全を最優先に考えなければならず、そんなに時間をかけるわけにはいかない。

     私が今日、この場にいる理由の一つは、米国の安全が関係している。有権者は米国を最も安全にできるのは私だと感じた。我々は、国の安全を守る追加措置に迅速に取り組んでいる。それについては来週のどこかで分かるだろう。さらに法廷での手続きも進める。(連邦控訴裁の判断を巡っても)最終的には疑いなく我々が勝つだろう。

     首相 我々は世界において、難民の問題、あるいはテロの問題に協力して取り組んでいかなければならないと考えているし、日本は日本の役割を今まで果たしてきた。これからも世界とともに協力し、日本の果たすべき役割、責任を果たしていきたいと考えている。

     それぞれの国々が行っている入国管理、難民政策、移民政策については、その国の内政問題なので、コメントは差し控えたい。

     質問 大統領は今週初め、「この2週間で多くのことを学んだ。テロは米国民が理解しているよりはるかに大きな脅威であるが、我々はテロに対応していく」と述べられた。米本土の安全を守れるという確信に変わりはないか。安倍首相にうかがいたい。米国のTPP離脱は間違いだと感じているか。

     大統領 私は、米国民にすばらしい安全を提供できると確信している。「極端な審査」を行う。これは、現状への反省から、選挙戦初期に編み出した言葉だ。大統領就任から、日はまだごく浅いのだが、率直に言って、大統領という地位にあってはじめて知ることができる、とてつもない事実を知った。

     我々の国は、とてつもない脅威に直面している。それが現実のものとなることを阻止する。今、約束する。脅威が現実のものとなることを阻止する。我々は対策を進め、国の安全を維持するために必要な取り組みを行う。迅速に進める。米国民に危害を与えようとたくらむ者たちを入国させない。米国民を愛し、米国に役立つ人々はたくさん入国させる。少なくとも私の政権下では常にそうする。そう言い切れる。

     首相 TPPについては、すでに大統領の判断をよく承知している。経済問題については、この後のワーキングランチで話をすることになる。日米の今後の貿易や投資、経済関係をどのように発展させていくかについては、麻生副総理とペンス副大統領との間で枠組みを作ってしっかりと議論をさせ、良い結果が出てくると楽観している。

     TPPについては、我々アジア太平洋地域に自由でフェアなルールを作って、それを日米がリードをしていく、ここが一番重要なポイントであり、この重要性については今も私は変わっていないと思う。

     質問 日本の自動車市場や外国為替について、以前の発言では、トランプ大統領と安倍首相の見解には食い違いがあった。意見の隔たりは埋まったのか。またトランプ大統領は「米国を偉大な国にする」と言ったが、偉大な国とはどういう国か。それから安倍首相が、米国は偉大な同盟国だと言う場合、どういう意味か。

     首相 トランプ政権の登場により、日米の経済関係に新たな創造が始まる、そのような強い強力なメッセージを打ち出すべく、私から新たな経済対話の枠組みを設けることを提案し、合意した。

     大統領と私の間では、日米間の経済関係について、麻生副総理とペンス副大統領の下で対話を進めて行くことで一致した。2人の責任者の下で、しっかりとした成果が出てくることを期待している。為替については、専門家たる日米の財務相間で緊密な議論を継続させていく。

     世界の不確実性が増してきている中、偉大で強い米国となることは、日本にとっても大きな利益であり、日米同盟が強化されることは、日米両国だけでなく、アジア太平洋地域、あるいは世界の平和と繁栄にも大きな貢献をしていく。米国が偉大な国になっていくことを歓迎したい。

     大統領 ありがとう。私が言いたいことは、皆さんはご存じだと思う。私は選挙に勝ち大統領に選ばれてから、企業、自動車やその他の多くの企業に、米国に戻ってこいと言い続けてきた。そして企業は戻ってきている。近いうちに大きな発表があるだろう。それらの発表について既に知っている人もいるだろう。我々は多くの工場、多くの生産設備を失った。そうした工場や生産設備は戻ってくるだろう。たくさんの雇用が失われたミシガン、オハイオ、ペンシルベニア、ノースカロライナなどに雇用が戻るだろう。これらの人々は私をとてもよく支えてくれた。今度は私が彼らを支える番だ。ものすごい数の発表があった。フォード・モーター、ゼネラル・モーターズ、そのほかにもたくさん、たくさん聞いた。インテルは昨日、重大な発表をした。これは米国の税制が非常にいい方向に向かっているからだ。

     近いうちに、我々は非常に大きいニュースをいくつか耳にするだろう。我々はものすごい潜在能力を秘めた国だ。「米国を再び偉大に」という表現について、皆さんに自信をもって強調したいのは、米国はかつてない偉大な国になるということだ。

     そして、安倍首相の友情に感謝する。ニューヨークのトランプタワーで会った時から、私たちはすばらしい友情を育んできた。私たちは、たっぷり時間をかけて話し合った。私は今日、彼を車のところで出迎えたとき、握手をしてから、引き寄せてハグした。そういう気持ちになったからだ。私たちは、とてもとても良い絆で結ばれており、とてもとても相性が良い。それが変わればお知らせするが、そうはならないと思う。

     安倍首相に来ていただいたことに、ただ感謝申し上げたい。間もなく首相夫人にも会うのをとても楽しみにしている。そして、この部屋にいる皆さんに感謝したい。我々は日本と、素晴らしい関係、長期にわたる互恵的な関係を築いていく。皆さん、どうもありがとう。ありがとう。首相、ありがとう。

     質問 中国が南・東シナ海で強硬姿勢、北朝鮮は核・ミサイル開発に拍車をかけた。トランプ政権はこの地域が直面する状況にどう対応するか。大統領は中国の為替政策を問題視しているが、中国が大統領の望む方針に転換した場合、米国のアジア太平洋地域への対応に変化はあるか。

     大統領 皆さんご存じの通り、私は昨日、中国の(習近平)国家主席ととても良い会話をした。とても温かい話し合いだった。我々はこれからうまくやっていけると思う。それは日本にとってもとても有益だと思う。我々は昨夜、とても良い話し合いを行い、いろいろな課題について議論した。長い話し合いだった。話をしながら、そうした課題に取り組んでいく。我々は様々な中国代表と話をしている。それが中国、日本、米国にとっても、地域全体にとっても、とても良い結果をもたらすと信じている。

     通貨切り下げに関しては、私はずっと不満を述べてきた。最終的にはおそらく、多くの人が思っているよりずっと早く、我々は皆、競争条件の平等なグラウンドに立てると思う。なぜならそれ以外に公平な道がないからだ。

     貿易やその他の分野でも公平に競争できる唯一の方法だ。我々はそのグラウンドで、国のために懸命に尽くす。だが競争は公平でなくてはならず、我々が公平なものにする。

     貿易に関して言えば、米国は今より格段に強いプレーヤーになるだろう。そのために我々の税制が大いにものをいう。その内容はそう遠くないうちに皆さんにお知らせする。今よりもっと奨励策を基本とする政策になる。今の政策は、だれにもよくわからない。だが、我々は奨励策をとても重視する政策を導入していく。ポール・ライアン(下院議長)、ミッチ・マコネル(上院院内総務)の協力を得て議会と共に進めていく。皆がとても感銘を受けるだろう。

     ビジネスに直結する医療保険制度についても多くのことを進めている。加入者にとっても国にとってもずっと負担が少ない、国にとってすばらしい制度を作る。我々の国はあまりにも多くの金を払いすぎているし、ご承知の通り、オバマケアはまったくの悲惨な失敗だった。だから低コストのすばらしい医療保険制度を実現する。みんなとても幸せになるだろう。道のりは険しいが、取りかかれば、トム・プライス氏が数時間前に(厚生長官として)承認され、長官が最終的に決まったわけだし、これから仕上げの段階に入る。

     重ねて、皆さん、ここに集まっていただき、感謝している。首相、ありがとうございます。光栄です。誠に光栄です。さあ、フロリダに参りましょう。

    2017年02月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP