人情・相撲茶屋(6)高安に懸ける元戦闘機メーカー

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立飛の村山社長(左)と談笑する祐子さん(立飛本社にある巡業・立川場所の板番付の前で)
立飛の村山社長(左)と談笑する祐子さん(立飛本社にある巡業・立川場所の板番付の前で)

 2017年初場所の取組に新たな懸賞旗が加わった。東京都立川市に本社を持つ不動産開発の「立飛ホールディングス」。17年は東京3場所、18年は地方も含めた全6場所で15日間、3本ずつを大関高安関に懸けている。

 懸賞を出す際、社長の村山正道さんは入場券を頼んでいる相撲茶屋・高砂家に「ローカル企業のうちが出すのはどうか」と相談。話を受けた6代目おかみを修業中の飯沢(旧姓・市毛)祐子さんは「相撲協会も力士も喜びますよ」と歓迎の意を伝え、実現した。

 祐子さんに同行して同社と相撲のつながりを聞いた。1979年に立川巡業の勧進元になった。「地域貢献」が社訓でもあり、2016年8月には37年ぶりに野外大相撲と称して復活させ、前夜祭には白鵬、日馬富士、高安、宝富士を呼んだそうだ。18年2月には市内のホテルで「高安関を囲む会」を開いた。「誰からも顔が見え、話が出来る距離感で」(村山さん)をモットーに、参加者を60人に絞って、大関とのトークショーを市民に提供した。


赤とんぼ復元プロジェクト
赤とんぼ復元プロジェクト

 戦前は「立川飛行機」という飛行機の設計、製作会社だったという。当時の相撲協会は興行収益をもとに陸軍には愛国機、海軍にも報国機という戦闘機「相撲号」を献納したが、愛国機は同社製というから驚いた。現在、軍用練習機「赤とんぼ」の復元も進んでおり、祐子さんも楽しみに待っている。

 同社と高砂家は、半世紀近い付き合いだ。村山さんは経理担当の時期、「升席代の振込伝票に『市毛睦子様』と書きながら、『どんな方だろうな』と思いを巡らせた」。4代目おかみの名は、憧れでもあったという。

 (文と写真・三木修司)

 (続く

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28443 0 密着Document 2019/01/08 15:00:00 2019/01/21 13:08:47 2019/01/21 13:08:47 立飛の村山社長と談笑する祐子さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190111-OYT8I50004-T.jpg?type=thumbnail

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