2019年日本の10大ニュース

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集計結果一覧(トップ10)

(文中の写真と日付は現地時間。肩書は当時)

【1位】天皇陛下が即位。「令和」に改元

天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」で、集まった人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下(11月10日)=竹田津敦史撮影
天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」で、集まった人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下(11月10日)=竹田津敦史撮影

 平成の天皇陛下が4月30日に退位され、新たに皇太子徳仁なるひと親王殿下が5月1日午前0時、第126代天皇に即位された。

 退位は、皇室典範特例法の規定によるもので、天皇の退位は1817年の光格天皇以来202年ぶり。これに先立つ4月1日に決定された新元号「令和」は、「万葉集」から引用された。元号では初めて、日本の古典(国書)が出典となった。

 皇位継承に伴う「即位の礼」の中心儀式で、天皇陛下が即位を内外に宣言される「即位礼正殿せいでんの儀」は、10月22日に皇居・宮殿で行われ、外国の元首や各界の代表者ら約2000人が参列した。

 即位を祝うパレード「祝賀御列おんれつの儀」は、台風19号による被害に配慮し、11月10日に延期して行われた。皇居前広場や沿道では、約12万人(政府発表)が祝福。皇后雅子さまが涙を拭われる様子もみられた。

 代替わりにより、秋篠宮さまが皇位継承順位1位となり、皇太子待遇の皇嗣こうしになられた。皇位継承権を持つ男性皇族は3人に減り、安定的な皇位継承と皇室の維持が今後の課題となっている。

【2位】ラグビーW杯日本大会開幕、日本8強

ラグビーW杯日本大会で、スコットランドを破って決勝トーナメント進出を決め、喜ぶ日本代表の選手たち(10月13日)
ラグビーW杯日本大会で、スコットランドを破って決勝トーナメント進出を決め、喜ぶ日本代表の選手たち(10月13日)

 アジア初開催となるラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が9月20日に開幕した。日本代表は、グループリーグA組を4戦全勝の1位で突破し、初の8強入りを果たした。

 初戦でロシア代表に快勝した日本は、次戦で世界ランキング2位(当時)の強豪アイルランド代表と対戦し、福岡堅樹のトライなどで逆転勝ち。決勝トーナメント進出がかかったグループリーグ最終戦では、福岡や松島幸太朗らがトライを重ね、スコットランド代表を振り切った。

 準々決勝で南アフリカ代表に敗れるも、主将のリーチマイケルを中心とした「桜の戦士」の勇敢な戦いぶりは、国内外で称賛を集めた。チームスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」は、年末の新語・流行語大賞に選ばれた。

 また、大会を通じ、出場チームの国歌や代表歌を一緒に歌うなど、ホスト国としての観客の振る舞いも注目を集めた。

 11月2日に行われた決勝では、南アフリカがイングランド代表に勝利し、3大会ぶり3度目の優勝を果たした。

【3位】京都アニメーション放火、36人死亡

犠牲者を悼むメッセージボードの前で、「けいおん!」のヒロインの姿をして祈りを捧げる女性たち(8月4日、名古屋市で)
犠牲者を悼むメッセージボードの前で、「けいおん!」のヒロインの姿をして祈りを捧げる女性たち(8月4日、名古屋市で)

 7月18日午前、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで、男がガソリンをまいて火をつけ、鉄筋コンクリート3階建て約700平方メートルがほぼ全焼した。死者は36人、負傷者は33人に上り、平成以降の火災では死傷者が最多の惨事になった。

 現場近くで警察官に身柄を確保された青葉真司容疑者(殺人容疑などで逮捕状)は、全身やけどを負って意識不明の重体となり入院。会話が出来るまで回復した11月、病室で京都府警による事情聴取を受けた際には、「自分の小説を盗まれたから火をつけた」などと話した。同社は「これまで制作された作品と同一、類似の点はないと確信している」としており、府警は青葉容疑者が一方的に恨みを募らせたとみている。

 「けいおん!」「涼宮すずみやハルヒの憂鬱ゆううつ」など、同社の作品は、国内外で高く評価されてきた。人気作品の監督や有望な若手アニメーターなど多くの才能が失われた今回の事件は、世界中で報道され、海外の著名人やファンからも追悼の声が相次いだ。

【4位】消費税率10%スタート

 消費税率が10月1日、8%から10%に引き上げられた。外食や酒類を除く飲食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率制度や、キャッシュレス決済を対象にしたポイント還元制度も同時に導入された。増税による増収は、社会保障の充実や、幼児教育・保育の無償化などに充てられる。

 前回(2014年4月)の5%から8%への引き上げ時には、駆け込み需要の反動減などから個人消費が落ち込み、回復に手間取った。このため、政府は今回の消費増税に際し、軽減税率やポイント還元などの下支え策を打ち出した。来年9月からは、マイナンバーカードの持ち主がキャッシュレス決済をした場合に、買い物などに使えるポイントがもらえる「マイナポイント制度」を始める方針だ。

【5位】東日本で台風大雨被害、死者相次ぐ

台風19号による洪水で、流木や土砂が押し寄せた被災地(10月13日、宮城県丸森町で)
台風19号による洪水で、流木や土砂が押し寄せた被災地(10月13日、宮城県丸森町で)

 東日本では、9月から10月にかけて、立て続けに台風大雨被害が発生した。

 10月12日に上陸した台風19号は、関東地方や福島県を通過した。神奈川県箱根町では、1日の降水量が観測史上1位の922・5ミリを記録するなど、東日本の広い範囲で大雨となった。国土交通省によると、東北地方や関東地方を中心に71河川140か所で堤防が決壊。浸水や土砂崩れなどで死者は90人を超えた。

 また、長野市の北陸新幹線の車両基地が千曲川の堤防決壊で浸水。10編成120車両が水没し、全て廃車となる被害を受けた。

 9月9日に上陸した台風15号では、強風の影響で千葉県を中心に最大約93万軒が停電。広範囲で電柱が倒れたり、電線が損傷したりして、復旧まで2週間前後かかった地域もあった。

 10月25日には、台風21号に伴う記録的な大雨が各地で降り、千葉県や福島県で死者が出た。

【6位】ノーベル化学賞に吉野彰氏

ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、笑顔で記者会見する吉野彰さん(左)と妻の久美子さん(10月10日)
ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、笑顔で記者会見する吉野彰さん(左)と妻の久美子さん(10月10日)

 スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、2019年のノーベル化学賞を、リチウムイオン電池を開発した旭化成の吉野彰・名誉フェローら3人に贈ると発表した。リチウムイオン電池の発明はスマートフォンなどモバイル・IT機器や電気自動車の普及などにつながっており、化石燃料に頼らない社会の実現に向けた貢献が評価された。日本のノーベル賞受賞は27人目(米国籍の2人を含む)、化学賞では8人目となった。

【7位】沖縄・首里城が焼失

火災に見舞われた首里城正殿(10月31日)
火災に見舞われた首里城正殿(10月31日)

 10月31日未明、那覇市の首里城から出火し、中心的建造物である正殿など計8棟が焼損した。74年前の沖縄戦で焼失したが、1989年に復元工事が始まり、今年1月に全体の工事が終わったばかりだった。琉球王国の王宮だった首里城は、2000年に城壁などが世界文化遺産に登録された「沖縄のシンボル」で、今回の火災が観光に与える影響も懸念されている。政府や沖縄県は、再建に全力を挙げる方針だ。

【8位】ゴルフ・渋野日向子が全英女子優勝

 ゴルフの全英女子オープンで8月4日、渋野日向子が初優勝を果たした。男女を通じて、日本勢が海外メジャーで優勝するのは、1977年の全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、42年ぶり2人目。渋野は昨年7月にプロテストに合格し、海外メジャー初挑戦だった。ラウンド中も笑顔を絶やさずにプレーする姿から、海外メディアは「スマイリング・シンデレラ」と呼んで称賛した。

【9位】マリナーズ・イチローが引退表明

アスレチックスとの試合後、スタンドに手を振るイチロー(3月21日、東京ドームで)
アスレチックスとの試合後、スタンドに手を振るイチロー(3月21日、東京ドームで)

 米大リーグ・マリナーズのイチロー(本名・鈴木一朗)が3月21日、東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ終了後に、現役引退を表明した。イチローは1992年にドラフト4位でオリックスに入団。94年から7年連続でパ・リーグ首位打者になった。2000年オフにマリナーズに移籍。大リーグでも10年連続200安打を達成するなど活躍し、日米通算4367安打を記録した。

【10位】徴用工問題で日韓関係悪化

 韓国人元徴用工の問題を発端に、日韓関係が「戦後最悪」と評されるほど悪化した。韓国裁判所は1月3日付で、韓国国内にある日本企業の資産差し押さえを認める決定を出した。日本は1965年の日韓請求権・経済協力協定に反するとして抗議。日本が7月から韓国向けの輸出管理を厳格化したことに反発した韓国は、8月に日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄を通告した。11月の失効直前に破棄は回避されたが、日韓関係全体の改善は見通せない状況が続いている。

【番外】中曽根元首相死去

 戦後5番目の長期政権を築いた元首相の中曽根康弘氏が11月29日、死去した。101歳だった。中曽根氏は、1982年11月に首相に就任。「戦後政治の総決算」を掲げ、約5年間の在任中、国鉄、電信電話、専売の3公社の民営化など行財政改革に取り組んだ。外交では、米国のレーガン大統領(当時)と「ロン・ヤス関係」と呼ばれる個人的な信頼関係を結び、強固な日米同盟の礎を築いた。議員引退後も、憲法改正の必要性を説くなど、積極的に政策提言を続けた。

【番外】中村医師 銃撃され死亡

 アフガニスタンを支援する民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」の現地代表で医師の中村哲さんが12月4日、アフガン東部を移動中に武装集団に銃撃され、亡くなった。73歳だった。中村さんは1984年からパキスタンなどで医療活動に従事し、2000年にアフガンで起きた大干ばつを機に、井戸や農業用水路の整備などに取り組んできた。国内外から長年の功績をたたえ、悼む声が相次いだ。

1~30位ニュース一覧

(数字は得票数。カッコ内は有効投票に占める割合)

《1》天皇陛下が即位。「令和」に改元

17,710(96.4%)

《2》ラグビーW杯日本大会開幕、日本8強

15,434(84.0%)

《3》京都アニメーション放火、36人死亡

14,665(79.8%)

《4》消費税率10%スタート

14,660(79.8%)

《5》東日本で台風大雨被害、死者相次ぐ

13,385(72.9%)

《6》ノーベル化学賞に吉野彰氏

11,984(65.2%)

《7》沖縄・首里城が焼失

11,645(63.4%)

《8》ゴルフ・渋野日向子が全英女子優勝

8,324(45.3%)

《9》マリナーズ・イチローが引退表明

6,704(36.5%)

《10》徴用工問題で日韓関係悪化

5,974(32.5%)

《11》東京・池袋で高齢ドライバーが暴走事故、母子死亡

4,876(26.5%)

《12》ローマ教皇が38年ぶり来日

4,794(26.1%)

《13》テニス・大坂なおみが全豪オープンV

4,467(24.3%)

《14》高速道で「あおり運転」、男を逮捕

4,039(22.0%)

《15》探査機はやぶさ2、小惑星リュウグウに着地成功

3,324(18.1%)

《16》東京五輪マラソン・競歩、札幌開催に

3,234(17.6%)

《17》バスケ・八村塁、NBAドラフトで日本人初の1巡目指名

2,911(15.8%)

《18》首相主催「桜を見る会」20年度は中止に

2,369(12.9%)

《19》トランプ米大統領が令和初の国賓として来日

1,991(10.8%)

《20》千葉・野田で小4女児虐待死

1,800(9.8%)

《21》24年度に新紙幣、1万円札は渋沢栄一

1,762(9.6%)

《22》G20サミットが大阪で開催

1,739(9.5%)

《23》川崎で児童ら刺され2人死亡、18人重軽傷

1,694(9.2%)

《24》陸上男子100メートル、サニブラウン・ハキームが日本新9秒97

1,680(9.1%)

《25》国立天文台などの国際チーム、世界初のブラックホール撮影成功

1,608(8.8%)

《26》安倍首相、通算在職日数が歴代最長に

1,568(8.5%)

《27》競泳・池江璃花子、白血病公表

1,519(8.3%)

《28》参院選で与党が勝利、改選過半数

1,466(8.0%)

《29》レスリング・吉田沙保里が引退表明

1,391(7.6%)

《30》仁徳陵など大阪の古墳群が世界遺産に

1,389(7.6%)

過去5年トップ3

■2018年

《1》平昌五輪で日本は冬季最多13メダル。フィギュア・羽生結弦は連覇

《2》西日本豪雨、死者220人超

《3》日大アメフト部選手が危険タックル。スポーツ界で不祥事相次ぐ

■2017年

《1》14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録

《2》天皇退位特例法が成立。19年4月末退位、5月改元へ

《3》横綱日馬富士が暴行問題で引退

■2016年

《1》熊本地震、死者50人

《2》東京都知事に小池百合子氏。築地市場の豊洲移転延期、五輪施設計画見直し

《3》リオ五輪、史上最多のメダル41個

■2015年

《1》ノーベル賞に大村、梶田両氏

《2》ラグビーW杯、日本は3勝の歴史的快挙

《3》「イスラム国」が日本人2人を拘束、殺害映像を公開

■2014年

《1》御嶽山噴火で死者57人、行方不明者6人

《2》消費税8%スタート

《3》ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏

全項目的中は65通

 2019年の「日本10大ニュース」には11月29日~12月17日の募集期間に1万8617通の応募があり、うち有効は1万8368通でした。全項目的中は65通で、抽選で49人に賞金(高校生以下は図書カード)を贈ります。残る全項目的中者と、9項目的中者の中から抽選した計100人に記念品を贈ります。

無断転載禁止
963483 0 読者が選ぶ10大ニュース 2019/12/21 05:20:00 2019/12/21 05:20:00 天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」で、集まった人たちに手を振られる天皇、皇后両陛下 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/12/20191220-OYT8I50049-T.jpg?type=thumbnail

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