普通の主婦だった私がギャンブル依存症になったワケ

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

収まらないイライラ

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

 けれども、例えば、コンビニ店に入って、スポーツ新聞の見出しを目にし、競馬の重賞レースがあることを知る……。

 「いや、絶対にやらない! 新聞なんか買わない。すぐに帰る!」

 そして、その場から逃げ出します。ところが、一度、「重賞レース」を思い浮かべてしまうと、強迫観念が襲ってきます。イライラ、ソワソワ……、居ても立ってもいられなくなるのです。

 この強迫観念が、脳の中で起きているドーパミンの機能不全によるものと言われており、ギャンブル依存症が病気とされる要因なのです。しかし、この強迫観念を患ったことのない人には、この症状のつらさが理解できません。

 「自分たちには我慢できるのに、自制できない人がいる」。つまり、「愚かで、性格が弱く、ダメ人間」とラベリングされてしまいます。そして、それは依存症の当事者でも同じで、自らを非難こそすれ、その強迫観念が病気の一つだとはまったく知らないケースが多いのです。

もう、どうにでもなれ!

 どうにか、家に帰るまではなんとか我慢できたとしても、イライラ、ソワソワは収まりません。「途中のレース結果だけ見よう」とインターネットをのぞいてしまえば、せっかくだから「5000円だけ賭けよう」となり、いつの間にか熱中しています。

 「5000円だけ」という言い訳が見つかり、強迫観念から解放されます。けれど、やり出すと熱くなって、歯止めが利かなくなってしまいます。そして、気がついたら「またしても大金を使ってしまった」と茫然(ぼうぜん)自失……。これを繰り返していくうちに、「もう、どうにでもなれ!」と自暴自棄になってしまいます。

 ギャンブル依存症という病気を知らなかった私は、「どうして、こう意志が弱くて、甘い人間なんだ!」と自らを責め続けるしかありませんでした。

 ですから、あるクリニックで「ギャンブル依存症です。自分ではやめられない病気です」と診断された時、長年の不可解なからくりが解け、心底ほっとした気持ちになったのです。

【あわせて読みたい】
「巨大カジノ」で日本経済は本当に良くなるのか?
ケチくさい?お金持ちになれるたった2つの習慣
「貯金2700万円」でも危ない…「老後破産」の現実

1

2

3

4

5

6

7

無断転載禁止
432668 0 深読み 2017/02/22 02:22:00 2017/02/22 02:22:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170220-OYT8I50076-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み_東京2020オリンピックパラリンピックキャンペーン

アクセスランキング

 


東京オリンピックパラリンピックオフィシャル新聞パートナー

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
挑むKANSAI
読売新聞社からのお知らせ