普通の主婦だった私がギャンブル依存症になったワケ

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収まらないイライラ

(画像はイメージ)
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 けれども、例えば、コンビニ店に入って、スポーツ新聞の見出しを目にし、競馬の重賞レースがあることを知る……。

 「いや、絶対にやらない! 新聞なんか買わない。すぐに帰る!」

 そして、その場から逃げ出します。ところが、一度、「重賞レース」を思い浮かべてしまうと、強迫観念が襲ってきます。イライラ、ソワソワ……、居ても立ってもいられなくなるのです。

 この強迫観念が、脳の中で起きているドーパミンの機能不全によるものと言われており、ギャンブル依存症が病気とされる要因なのです。しかし、この強迫観念を患ったことのない人には、この症状のつらさが理解できません。

 「自分たちには我慢できるのに、自制できない人がいる」。つまり、「愚かで、性格が弱く、ダメ人間」とラベリングされてしまいます。そして、それは依存症の当事者でも同じで、自らを非難こそすれ、その強迫観念が病気の一つだとはまったく知らないケースが多いのです。

もう、どうにでもなれ!

 どうにか、家に帰るまではなんとか我慢できたとしても、イライラ、ソワソワは収まりません。「途中のレース結果だけ見よう」とインターネットをのぞいてしまえば、せっかくだから「5000円だけ賭けよう」となり、いつの間にか熱中しています。

 「5000円だけ」という言い訳が見つかり、強迫観念から解放されます。けれど、やり出すと熱くなって、歯止めが利かなくなってしまいます。そして、気がついたら「またしても大金を使ってしまった」と茫然(ぼうぜん)自失……。これを繰り返していくうちに、「もう、どうにでもなれ!」と自暴自棄になってしまいます。

 ギャンブル依存症という病気を知らなかった私は、「どうして、こう意志が弱くて、甘い人間なんだ!」と自らを責め続けるしかありませんでした。

 ですから、あるクリニックで「ギャンブル依存症です。自分ではやめられない病気です」と診断された時、長年の不可解なからくりが解け、心底ほっとした気持ちになったのです。

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