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トヨタがプリウスに太陽光システムを付けたワケ

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車両全体のエネルギー効率向上

 新型プリウスPHVの大きな特徴の一つが、量産車としては世界初という「ソーラー充電システム」(メーカーオプション)だ。屋根に取り付けたソーラーパネルで発電した電気を駆動用バッテリーに充電し、その電力を走行時に利用することができる。走行中は、エアコンディショナーやオーディオなど電装品を動かすための「補機バッテリー」にも利用される。

トヨタが発売した新型プリウスPHV。2月15日、都内で開かれた発表会には、CMに出演している女優の石原さとみさんが登場
トヨタが発売した新型プリウスPHV。2月15日、都内で開かれた発表会には、CMに出演している女優の石原さとみさんが登場

 トヨタは、09年発売のプリウスにも、ソーラーパネルを装備した車種を用意した。しかし、それで発電された電力は走行には使えず、駐車中に室内の換気を行う電力を供給する装置に過ぎなかった。また、パネルの表面のどこかに陰ができると充電できない難点もあった。

 新型プリウスPHVのソーラー充電システムは、駐車中の充電によって1日に最大で6.1キロ、平均で2.9キロ走行できる電力を賄えるようになった。また、パネルに部分的な陰ができても、日射のある部分で発電・充電ができるシステムに改良されている。

 旧来の車種は、走行中は充電できず、補機バッテリーの電力が不足した場合、駆動用バッテリーから電力を供給していたのだが、新型プリウスPHVは、走行中にも補機バッテリーに充電できる。そのため、車両全体としてのエネルギー効率を高めることにも役立つだろう。

 とは言え、太陽光による電力を利用して走行できる距離は、家庭などでフル充電した時のモーター走行距離(68.2キロ)の10分の1以下でしかなく、この数字を見る限り、ソーラー充電システムは実用性が高いとは言いにくい。ただ、電力会社の配電線網から供給される電源ではなく、自然エネルギーを電源にしている点で、環境意識の高い消費者には満足感を与えるだろう。あえてこのシステムを採用したトヨタの狙いも、そこにあるのかもしれない。

 開発者にとっては、3代目プリウスで太陽光システムが十分機能できなかった経験を踏まえ、新型プリウスPHVでシステム改良を加え、新技術として再び表舞台に出すことで、「リベンジを果たした」という思いもあるはずだ。

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