子連れ再婚を当事者がそれでも「すすめない」理由

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周囲も最低限の気遣いを

 子連れ再婚家庭が抱える様々な課題を紹介しましたが、何よりも大変なのは、子連れ再婚家庭について、いまだに世間の理解が乏しいことです。再婚したら幸せなはずだと思われていて、少しでも愚痴れば「わかっていて結婚したんでしょ?」と言われてしまいます。 

 身内にすらなかなか理解されず、専門の相談窓口もない。だから、誰に相談していいのかわからず、一人で悩みを抱え込んでしまいます。一番身近な存在であるパートナーを頼りたいと思っても、立場が違うためわかり合えないことが少なくなく、相談をためらってしまいます。

子連れ再婚家庭は周囲との関係にも悩む。せめて“NGワード”には気をつけて(画像はイメージ)
子連れ再婚家庭は周囲との関係にも悩む。せめて“NGワード”には気をつけて(画像はイメージ)

 もちろん、そうした問題は当事者が引き受けながら生きていくべきなのは、言うまでもありません。周囲の人々に彼らを応援する義務もありませんが、せめて「傷つけない」でほしいと思うのです。子連れ再婚家庭と交流する上での“NGワード”がありますので、少しご紹介します。

 「わかっていて結婚したんでしょ?」はつい言ってしまいがちな一言ですが、当事者にしたら、「覚悟はしていたものの、こんなに大変だとは思わなかった」というのが本音でしょう。悩みを打ち明けられたら、ねぎらいつつ話を聞いてあげてください。「大変だよね、頑張っていて偉いよ」と言ってもらえるだけでも救われます。

 「子どもには罪はない」「連れ子を育てるのは結婚したんだから当たり前」などの言葉も、当事者を(さいな)みます。努力しても気持ちがついていかないから、自分を責めて悩んでいるのです。

 また、新しくお母さんになった人が、子育てについて相談した際に受けるアドバイスも、当事者を傷つけがちです。「子供はいっぱい抱きしめて育ててあげてください」「(子供と)2人だけの時間を作ってあげてください」などです。それができないから、苦しいのです。

 もしもあなたの周りに再婚家族がいたら、初婚で作られる家族とは違うことを理解して、優しく接してほしいと思います。いつの日か、あなたが子連れ再婚家庭を築く可能性だってあるのですから。

プロフィル
新川 てるえ( しんかわ・てるえ
 1964年、東京都生まれ。作家・コメンテーター・家族問題カウンセラー。10代でアイドルグループのメンバーとして芸能界にデビュー。その後、2度の結婚、離婚経験を生かし、97年12月にインターネット上でシングルマザーのための情報サイト「母子家庭共和国」を主宰。シングルマザーコメンテーター・家族問題カウンセラーとして雑誌、テレビなどに多数出演。2002年、ひとり親家庭支援のためのNPO法人Winkを設立。13年にNPO法人M-STEPを設立し、現在はステップファミリー(子連れ再婚家族)の支援を行っている。著書に、代表作「子連れ離婚を考えたときに読む本」(日本実業出版)、近著「日本の子連れ再婚家庭~再婚して幸せですか?」(太郎次郎社エディタス)など。

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「日本の子連れ再婚家庭~再婚して幸せですか?」(太郎次郎社エディタス)
「日本の子連れ再婚家庭~再婚して幸せですか?」(太郎次郎社エディタス)

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