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トランプ大統領に感謝? 「東京会議」の危機感と楽観

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イタリアG7首脳会議へ緊急メッセージ

「東京会議」の提言を評価した岸田外相
「東京会議」の提言を評価した岸田外相

 東京会議がまとめた提言は、公開討論後、「イタリアでのG7首脳会議に向けた緊急メッセージ」として発表された。

 そこでは、「自由と民主主義という規範が持つ今日的な重要性」を確認し、この規範を守りながら国際協調と国益のバランスをとるには、G7が強いメッセージを発信することや、知識層、ジャーナリズムの役割が重要になるとの考えが示された。

 そのうえでG7に対し、(1)自由、民主主義、法の支配の価値を守るために力を合わせ、多国間主義に基づく国際協力の枠組みを守る(2)保護主義的な動きが世界経済や国際秩序に悪影響を及ぼし始めていることを重視し、自由貿易体制を堅持する(3)グローバリゼーションを世界全体の包摂的な成長や利益とするため、自国経済の構造調整や産業構造の高度化への対応を通じ、経済システムの強靱(きょうじん)性を高める(4)難民問題解決に力を合わせ、第三国定住目標の実現や難民受け入れ国などへの援助などを強化する(5)自由な国際経済システムを維持するため、強靱な民主主義の重要性を認識する――の5項目の取り組みを求めた。

 緊急メッセージはその場で岸田外相に手渡された。外相は続く講演で提言を評価するとともに、「不透明な時代は極論に陥りやすいが、具体的な課題のかじ取りには、バランスがキーワードになる」と語った。

 今年のG7議長国であるイタリアから参加したエットーレ・グレコ氏は記者会見で、「実践的なG7のアジェンダ(検討課題)が示された。これがG7の最終宣言に反映されることを願う。イタリア政府関係者やイタリアの知識層にも、今回の成果を伝えていく」と約束した。

 トランプ現象は「既存政治やグローバリゼーションの恩恵から遠ざけられた人々の発した警告」という側面があると言われる。従来のエリート層の取り組みでは救われなかった、格差に苦しみ、周縁に追いやられた人々の不信と不満の表れだ。ポピュリストは、そこにつけ込み、不信や不満を(あお)り、これまでの国際秩序を否定しようとする。

 これに対抗するには、そうした不信と不満を正面から受け止め、課題解決の道筋を探る努力を積み重ねていくしかない。

 トランプ現象や欧州のポピュリズム台頭を嘆くのではなく、これを契機として、より強い民主主義をつくる意欲と決意を示すことが大切であることを、10か国の識者の議論は浮き彫りにしていた。

 

 (※東京会議の提言に関するエットーレ・グレコ氏の「論点」が3月15日の読売新聞朝刊の「解説」面に掲載されています)

プロフィル
伊藤 俊行( いとう・としゆき
 金沢支局などを経て1993年から政治部で内政、外交を担当。97~98年にハーバード大学国際関係センター日米プログラム研究員、2003~05年ワシントン特派員。政治部編集委員、メディア局編集委員などを経て現在は編集局編集委員兼調査研究本部主任研究員。

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432209 0 深読み 2017/03/15 05:20:00 2017/03/15 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170307-OYT8I50081-T.jpg?type=thumbnail

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