日々疲れ果ててしまうのは「感情労働」のせい?

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重視される「感情管理能力」

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 「対人的な仕事をする人は、感情のコントロールをしなければいけない」などと指摘すると、「そんなの当たり前じゃないか。昔からそうだった」と考える人もいると思います。

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 では、それがなぜ今、「感情労働」という呼び名を与えられ、注目されているのでしょうか。

 一つの要因は、現代は(特に日本を含む先進国では)、サービス産業が高度に発展した社会であるということが挙げられます。その中で働くためには、私たち一人ひとりの「感情管理能力」が非常に重視されるのです。

 インターネットやSNSの発展も相まって、個々の労働者はもとより、所属する組織が、「クレーム」や「悪評」を恐れ、受け手の感情を逆撫(さかな)でしないように、慎重な表現や応対を常に心がけるようになっています。

 たとえば、対人的な仕事の代表の一つといえる教員で言えば、子どもをきつく叱ることも、かつては学校の先生の役割の一つとして甘受されていた面があったように思います。しかし、今は、それぞれの教員はもちろん、学校や教育委員会といった組織としても保護者や社会の反応を気にする「感情労働」を行っていると言えそうです。

感情むき出しの人はやっかい

 これは、接客など対人サービスの仕事に限りません。

 オフィスワーカーの方も、ちょっと職場を見渡してみてください。いつもムスっとしている仏頂面の上司や、声をかけづらい雰囲気をかもし出しているお局様(つぼねさま)はいませんか。どんなに実務能力が高かったとしても、これでは職場で「やっかいな人」と思われてしまいます。

 たとえ、知識や技能に()けていても、感情管理能力が低い人は「一緒に仕事をしたくない」「扱いづらい」などと見られかねません。

 つまり、「感情管理能力」が、労働者の人物評価に直結してしまうのです。このような傾向は、ここ最近、特に強まってきているように感じられないでしょうか。

 仕事をする上で、「感情」という要素が以前より重視され、「組織(会社)もろとも感情労働に巻き込まれている社会」になっていると言えるのかもしれません。

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