実は、潔癖性が「キレイ好き」じゃすまない危険

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潔癖性の人が守る“聖域”

エレベーターのボタンを押すのをためらう人も(画像はイメージ)
エレベーターのボタンを押すのをためらう人も(画像はイメージ)

 子どものころから徐々に時間をかけて身に付けた潔癖性は、いわばその人のアイデンティティーになっています。

 子どものころは先生から褒められるような衛生的な行為です。

 大人になってからは毎日のきちんとした生活習慣です。

 夫婦関係や子育てのストレスに悩まされるようになったとき、「手を洗うと気分がスッキリする」「汚れを水で流すと心が洗われる気がする」と言う人は珍しくありません。

 そうした人たちにとって、手洗いはストレス解消法にもなっているのです。

 潔癖性の方は、「不潔」と「清潔」を白黒はっきり峻別(しゅんべつ)します。家の中や持ち物などに“聖域”とでも言うべき、汚れをつけたくない場所がある傾向も見られます。

 前述の主婦Aさんの場合、自分のベッドや化粧台、衣類タンスが“聖域”です。お子さんであっても、手を洗う前には触らせないそうです。

大切なものを見失う

 何を“聖域”にするかは、人それぞれです。

 それが、自分の楽器だという音楽家の方もいれば、教科書だという勉強熱心な学生もいます。ある音楽バンドの熱狂的なファンの男性は、そのバンドのグッズに触れる前にはアルコール消毒をするといいます。

 そして、こうした念入りさが度を過ぎてくるとどうなるでしょう?

 Aさんの場合は、家の中がまるで病院の無菌室のようになります。出張から帰ってきても家に入れてもらえない夫はもちろん、娘もAさんの症状に巻き込まれているわけです。

 音楽家の方は、最も大切にしている“聖域”の楽器には触れないので、借り物の楽器ばかりで演奏します。教科書を“聖域”とする学生は、仕方なく同じ教科書を2冊購入するそうです。グッズを集めている男性は、自宅のコレクション部屋に1年に1度しか入れないとのことです。

 何か大切にしたいものがあるとき、触れる前に身ぎれいにして、大切に扱うことは理解できます。しかし、それはどこまで行っても手段でしかありません。扱いを丁寧にすることばかりを優先するようになったら、本来、大切であったものを見失ってしまいます。

 では、潔癖性で生活に支障がある場合、どう対処すればいいのでしょうか?

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431568 0 深読み 2017/04/13 10:10:00 2017/04/13 10:10:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170412-OYT8I50032-T.jpg?type=thumbnail

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