ヒット商品続々・シャーペンはどこまで進化したか

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開発競争に火を付けた「クルトガ」

三菱鉛筆の「アドバンス」
三菱鉛筆の「アドバンス」

 こうした高機能シャーペンの開発に先鞭(せんべん)をつけたのが、08年に「クルトガ」を発売した三菱鉛筆だ。ペンに内蔵されたギアによって書くたびに芯が少しずつ回転し、芯の先が円すい状にとがっている状態を維持する。従来のシャーペンに見られたように、書いているうちに芯が片減りして文字がだんだん太くなるといったことがなく、細くて均一な字体で書き続けられる。「芯がとがり続けるシャーペン」として、発売当初から爆発的な人気を呼び、今年2月現在で累計7000万本以上を売り上げた。今、日本で最も良く売れているシャーペンだ。

 同社経営企画室は「各社から発売されるシャーペンは外観が変わるだけで、軸の中の機構は30~40年間、変わっていなかった」という。そうした状況に、クルトガが一石を投じる形となり、メーカー各社が高機能品の開発に力を入れ始めたのだ。ぺんてるは「『芯がとがり続けてずっと快適に書けるのが売り』のクルトガに対し、『それなら元から細い芯を使えばいいのではないか』と消費者に提起したのがオレンズ。『対クルトガ』の商品として開発されたのがオレンズだった」(マーケティング推進部)と打ち明ける。

 もちろん、三菱鉛筆も安閑としているわけではない。今年3月、従来のクルトガの機能を強化し、芯折れ防止機構も搭載した「アドバンス」(定価:550円=税別)を発売した。クルトガは40画書くと芯が1回転するのに対し、アドバンスは20画で1回転する。芯の回転速度が2倍になったことで、より均一な太さ、濃さで線を引けるようになったという。


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431212 0 深読み 2017/05/11 09:00:00 2017/05/11 09:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20170510-OYT8I50041-T.jpg?type=thumbnail

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