「てるみくらぶ」のような格安ツアーはもう限界?

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債権者は10倍以上

記者会見した「てるみくらぶ」の山田千賀子社長(3月27日)
記者会見した「てるみくらぶ」の山田千賀子社長(3月27日)

 東京商工リサーチによると、「てるみくらぶ」の負債額は、旅行業界で過去4番目の規模となる。歴代1位のジェットツアー(1998年倒産、負債総額252億3500万円)と比較すると、債権者は、ジェットツアーが3581件だったのに対し、「てるみくらぶ」は約3万6000件に上り、その数は実に10倍以上となっている。

 それだけに影響は大きく、観光庁は4月28日に再発防止のための検討会を開催した。マスメディアや専門誌のほか、筆者周辺の旅行業関係者からの声も含めて、その反応を整理すると、「てるみくらぶ」の破産には以下の三つの問題点が浮かび上がってくる。

【1】航空券の発券停止

 国際航空券を発券できる旅行会社は、BSP(Billing and Settlement Plan)と呼ばれる航空会社との清算方法に基づき、航空券の代金を月4回、銀行経由で航空会社に送金する。

 「てるみくらぶ」の航空券が発券できないという問い合わせが入り始めたのは3月24日。前日の23日は、国際航空運送協会(IATA)のBSP精算カレンダーでは、3月8日から15日までの発券分を精算する日となっていた。つまり、23日精算分が債務不履行となったことがわかる。

 木曜日の23日にBSPの支払いをせず、清算すべき金を他の支払い(例えば、従業員の給与など)に充て、土・日曜日を挟んで、27日の月曜日に破産申請をしたということも推測できる。

 これまでの債務超過もあり、BSPの債務不履行がきっかけとなって資金調達の目途(めど)が立たなくなり、破産申請をしたと考えるのが妥当といえよう。

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