「はらぺこあおむし」世界じゅうで人気のワケ

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子どもたちに伝えたいこと

――ヒトラー政権下のドイツで、退廃的として否定されていたアンリ・マティスやパブロ・ピカソらの芸術家の複製画を見て衝撃を受けたと、自伝などで語っておられますが、その体験はご自身にどんな影響を与えましたか?

 美術の先生がこっそり家に隠していたのを見せてくれたのですが、私はそれまでそんな絵を見たことがありませんでした。最初、先生はどうかしてしまったのではないかと思ったくらいです。その経験がいつまでも心の中に残っていました。その美術の先生の名前はクラウスというのですが、私自身もクラウス先生のように、(ドイツの画家)フランツ・マルクやマティス、レジェらのモダンアートを子どもたちに伝えたいと思っています。

――初めてイラストを手がけた絵本「くまさん くまさん なに みてるの?」に青い馬が登場しますが、これは、青い馬を描いたフランツ・マルクにささげたものなのでしょうか?

 ある意味では、そうです。その本には、いろんな色を使いたかったので、自分自身の楽しみのために描きました。絵本の文章はビル・マーチンが書いたもので、「青い馬」というのは決まっていました。人によっては、マルクの「青い馬」と関連づけるかもしれませんが、私は自分自身のために色を使いました。

特徴的なコラージュの手法

――コラージュの技法は、いつ思いついたのですか?

 ドイツで美術学校に通っていた時にコラージュを習いました。

――コラージュに使う紙や素材は何ですか?

 アクリル絵の具で薄い紙に描いています。私はティッシュペーパーと呼んでいます。しかし、いわゆる日本で鼻をかむときに使うティッシュとは別のものです。ドイツでは、シルクペーパーと呼ばれています。トレーシングペーパーともちょっと違います。洋服を買ったときにお店の人が包んでくれる薄い紙がありますよね。あれです。

――色や模様は、どうやってつけているのでしょうか?

 最初に薄い紙に下地を塗ります。でないとアクリル絵の具が透けてしまうから。それを乾かしてから、アクリル絵の具を塗ります。

――模様は、どうやってつけているのですか?

 身近にあるものは、なんでも使います。例えば、そのへんのじゅうたんの切れ端に絵の具を塗って、スタンプするんです。やり方は少しずつ変化しています。

――なぜ、そうしようと思ったのですか?

 常に面白いこと、視覚的に訴えてくることをやりたかったんです。私がグラフィック・デザイナーだからでしょう。

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