「はらぺこあおむし」世界じゅうで人気のワケ

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広告デザイナーから絵本作家へ

――あなたは元々広告デザイナーでした。絵本を手がけた時は、どんな思いで取り組んでいたのでしょうか。

 広告デザイナーをしていた時は、ある薬品会社のポスターを作っていました。毎年違う方法でやらないといけなくて、写真を使ったり、ドローイング(線描画)をやってみたりしました。次に何をしようかと思った時、美術学校で習ったコラージュを思い出して、やってみたんです。そのコラージュのポスターを見たビル・マーチンが、僕の絵本でやってみないか、と声をかけてくれたのです。

 ビルは様々なことを教えてくれました。彼は20歳まで文字を読むことができず、リズムで覚えたそうです。ある日、ホテルに泊まって、朝会ったときに、本のアイデアを考えたと言うのですが、出てきたのは言葉ではなく、「ぶらう ぶらう」という音でした。私が「何を言っているの?」と聞くと、彼は「私は本を書くときに、最初にリズムから考えるんだ」と話していました。私は彼から言葉におけるリズムというものを学びました。

 絵本を作るのは、エキサイティングなことでした。疑問に思ったこともあるし、やってみてうまくいかないこともありました。で、また翌週やってみて、それで今度はうまくいく、ということもありました。

穴あけパンチから着想

――日本でも大人気の絵本「はらぺこあおむし」は何から着想を得ましたか?

 手元にあった紙の束に穴あけパンチで遊びで穴をあけている時、「本の虫」を思いつきました。最初に緑色の虫でやろうとしたら、編集者(アン・ベネデュース)から「気持ち悪い」と言われたのですが、「あおむしはどう?」と提案を受け、それなら(結末は)ちょうちょうだ、と思いつきました。

 曜日や数字を入れたのは、子どもたちに教えたかったからです。私は本の中で何かを教えようとすることはあるけれど、そういう時は教育が前面に出ないように、楽しめることを強調しています。

――「はらぺこあおむし」は日本で大人気です。

 すごくうれしいです。この本は、ほかの国でも非常に人気があります。モンゴル語にも翻訳されているんですよ。まだたったの63か国でしか出版されていない。たった63ですよ。

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