名古屋「レゴランド」緊急値下げと次の一手

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事実上の「値下げ」

新しく始まったショーで踊る「バディ」(右から二つ目のキャラクター)やキャスト
新しく始まったショーで踊る「バディ」(右から二つ目のキャラクター)やキャスト

 こうした来場者たちの声は園側に届いているのか。運営会社に当たってみた。レゴランド・ジャパン広報の高木あゆみさんは「お客さまから厳しい意見が寄せられているのは確かです」と認めたうえで、「貴重な意見にお答えできるように、頻繁にスタッフ会議を開いて内部で検討を重ねています」と話した。

 オープン当初は割引制度がなかった「1日券」について、3~4人の家族を対象に最大25%割り引くという、事実上の「値下げ」を、5月25日に導入した。大人2人、子ども2人の場合、2万4400円だった1日入場券の総額は、7日以上前に購入すれば1万8300円、2~6日前に購入すると1万9600円に引き下げられた。

 園内の催しにも手をつけた。キャラクターが総出演し、キャストとともに歌と踊りを披露するショーを6月10日から新たに始めた。舞台となるのは、入場ゲートの目の前にある大きな広場だ。終了後にはキャラクターとの記念撮影も行われ、周辺は大にぎわいとなる。「『再び訪れたくなるショーが見たい』というお客さまの声に答えようと、社員一丸となって考えました」と高木さん。暗雲を払いのける一手にとの期待が込められている。

狙いはリピーター獲得

 レゴランド・ジャパンが進出するまで、名古屋市周辺は海外テーマパークの「空白地帯」だった。ナガシマスパーランド(三重県桑名市)などの遊園地は少なくないが、TDRやUSJのように一つの世界観で演出された施設は見られなかった。

 「東京と大阪の間という好立地。人口も多く、交通網が発達している」。レゴランド・ジャパンの事業主体である「マーリン・エンターテイメンツ」(英国)の最高経営責任者(CEO)ニック・バーニー氏は、日本初の建設地に名古屋を選んだ理由について「集客力にたけた地域」であることを挙げた。

 来場者からは、今後に期待する声も上がっていた。特に地元の人たちからだ。

 レゴランドから車で5分ほどの場所に住み、家族で「年間パスポート」を持っているという主婦の服部由貴さん(31)は「地元の公園感覚で利用していて、3回来たら元が取れました。レゴを使った体験学習にも興味があります」と笑顔を見せた。体験学習とは、子どもがコンピューターのプログラムの仕組みを知り、レゴブロックで組み上げられた「ロボット」に指示して動かすアトラクションのことだ。レゴは元々、子どもの知育効果が期待される玩具。運営会社は「知育玩具のメーカーならではの体験学習が利用できることをもっと知ってもらえば、料金に対するお客さまの感覚も変わっていくのでは」と期待する。

ロボットのプログラミングなどが学べる体験学習もある
ロボットのプログラミングなどが学べる体験学習もある

 つまり、狙いは「リピーターの獲得」である。繰り返し利用すれば、「おトク感」が得られる――とアピールしたいようだ。

 年間パスポートの料金は大人が1万7300円、子どもは1万3300円(各税込み)。運営会社は、大人料金を比べると、USJよりも5500円、TDRよりも4万5700円も安いと説明する。これら両施設の人気を支えているのも、根強いリピーターたちだと言われている。レゴランドは、毎日の来場者の約1割が、その場で追加料金を支払い、年間パスポートに切り替えるという。

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