「ひふみん」引退、レジェンドは終わらない

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勝った将棋の90%は名局

藤井四段のデビュー戦で対局。62歳年下の相手と全力で戦う
藤井四段のデビュー戦で対局。62歳年下の相手と全力で戦う
最近は「ひふみん」と呼ばれることも多い。「最近ようやく、この呼び名が受け入れられるようになりました」
最近は「ひふみん」と呼ばれることも多い。「最近ようやく、この呼び名が受け入れられるようになりました」

 将棋界は今、快進撃を続ける藤井四段が一大ブームを巻き起こしている。その藤井四段のデビュー戦で胸を貸したのが加藤九段である。その実力を身をもって感じた。

 「藤井四段は考えれば一番いい手が見つかるはずだと思って指している。同じように考える若手はそんなに多くはありません。デビュー戦で私に勝ったことで、プロとしてやっていく自信がついたのではないでしょうか」と将来性に太鼓判を押した。

 将棋界には順位戦C級2組で降級点を3回取れば、フリークラスに陥落するという規定がある。フリークラスの棋士は一定の成績を挙げなければ順位戦に復帰できないが、加藤九段の場合、年齢制限の60歳を超えているので、すべての棋戦で敗退した時点で引退となる。

 順位戦C級2組を陥落し、竜王戦以外はすべて敗退していた加藤九段は、高野四段との将棋に負けて引退となったが、「怠けていて降級点をとったのではない。制度によって引退するので、『はいわかりました』と割り切っています」。直前に進退を口にした際も悲壮感はなかった。

 加藤九段は、常日頃から「将棋は天職」と言い続けてきた。引退後も将棋から離れるつもりはない。「私は通算1324勝を挙げた。そのうち90%は名局です。そのうちの1000局ぐらいは本に書いておきたい」と力強く語った。

 名局とは後世の人の鑑賞に堪えうる将棋のことである。50年たっても100年たっても色あせない棋譜を残した加藤九段。レジェンドに終わりはない。

プロフィル
田口 栄一( たぐち・えいいち
 読売新聞メディア局編集部次長。1965年生まれ。趣味は将棋。小学生の時に父親に買ってもらった加藤一二三著『矢倉の闘い』を読んで定跡を学ぶ。今は主にネットでタイトル戦を見ることを楽しみにしている。

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