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変化する「ディープな大阪」 地元の反応は?

新ホテルの建設予定地周辺で、ホテルや飲食店を営む人たちは、星野リゾートの進出をどのようにとらえているのか。
訪日外国人客専門の旅行会社、フリープラス(大阪市)は、17年4月、予定地の南側に、外国人旅行者に照準を合わせたホテル「FP HOTELS 難波南」を開業した。大阪を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、宿泊施設の不足などが指摘されるようになったため、外国人旅行者のニーズを満たすホテルの運営に乗り出したのだ。
外国人旅行者が快適に過ごせるように、英語や中国語、インドネシア語など多言語を話せるスタッフを採用。客室は、日本の通常サイズよりも広めに設計した。コンセントも、世界各国のプラグに対応しており、変換プラグを使わなくても、スマートフォンなどを充電できるようにした。宿泊客を対象に、自転車の貸し出しサービスも行う。
同社によると、稼働率は開業以来、約80%と好調だ。宿泊した外国人旅行者からは「駅からも近く、公共交通機関での移動も便利」、「英語でスムーズにコミュニケーションできるのも素晴らしい」などと、アクセスやスタッフの対応のよさを評価する声が多く寄せられている。18年秋ごろには、西成区に2号店をオープンさせる予定だ。同ホテルの増田篤紀支配人は「この
また、16年夏に閉店したミックスジュース発祥の店と言われる新世界の喫茶店「千成屋珈琲」は、17年5月に営業を再開した。4代目店主の白附克仁さん(50)は「新世界の街やミックスジュースを世界に広めるため、(星野リゾートの進出は)心強く感じているし、期待している」と話す。
白附さんは、父親が西成区の高校で教べんを取っていたこともあり、小さなころから新世界や西成の街になじみがあった。現在は自らも西成区に住む。「新世界は刺激的で可能性がある街。周辺の治安もここ数年でだいぶ良くなった。外国人旅行者は、地域の文化に触れ、地元の人たちとコミュニケーションを取りたがっている。アクセスのよさが認知されれば、もっと人を呼べる」とみる。
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