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【5】子ども世代が先に終活

×「早くエンディングノート書いてよ!」
×「遺言書がないと、きょうだいでもめるかも……」
実家の片づけを始められない親の中には、「まだ自分は若い」とポジティブにとらえているタイプが多くいます。このため、突然、「エンディングノート」とか「遺言書」と言われるとカチンときて、「あれは年寄りが書くものだ」と反発を招きかねません。
「いつ何があるか分からないから、実は、終活を始めたんだ」
着なくなった衣類を処分する、使っていない食器や電化製品を捨てる、家族や友達の連絡リストをつくる――。子どものほうから、自分が取り組んでいることを話題にし、「終活」を身近にとらえてもらうのはいかがでしょう。
〇「クレジットカードを1枚にまとめたよ」
〇「貴重品のリストをつくってみたんだ」
〇「権利書と保険証券をしまっている場所は妻に伝えておいた」
実家が「負動産」に?
「人生100年」が珍しくない時代になりました。
実家には、思い出が増え、しばらく袖も通していない着物はタンスの肥やしとなり、いつ使うかも分からない食器が戸棚の奥に眠っています。スニーカー、サンダル、ブーツに長靴……
このまま、何もしなければ、子どもや孫に無駄なモノを残すことになります。
実家の片づけは、親の老いを受け入れるプロセスの一つです。親が健康に暮らせるように、必要なモノを取捨選択することです。
不要なモノはなるべく持たず、実家を子孫に残すのなら、処分費も残すということを考える必要があるかもしれません。
実家が、価値ある不動産になるのか、迷惑資産の「負動産」となって子や孫を苦しめてしまわないか――。明暗を分けるのは、親子の会話にかかっています。
まずは、話すことから始めてみませんか。
片づきますように。
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