20××年、自動車からエンジンがなくなる日

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環境性能の低いディーゼル車が走る

(画像はイメージ)
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 ディーゼルエンジン車の普及に伴い、都市部での大気汚染が深刻になった。

 最近のディーゼルエンジン車は、ガソリン直噴エンジンと同等の排ガス浄化水準を達成しているが、ヨーロッパで一気に販売を伸ばした00年当時のディーゼルエンジン車はガソリンエンジンより低い排ガス浄化性能しかもっていなかった。

 なおかつ、ヨーロッパの人々は、マイカーを長期間にわたって保有する傾向にあるため、なかなか新型車への買い替えが進まない。それゆえ、排ガス浄化性能が最近の車種よりも低いディーゼルエンジン車が今なお町中を走行している。

パリの大気汚染は北京並み

 ヨーロッパは、東京や大阪のような一極集中型の都市は少ない。パリはフランスの首都でありながら200万人都市で、名古屋市に近い規模でしかない。このため、これまで人口の密集によるクルマの集中で起こる大気汚染は実感しにくかった。

 しかし、パリもロンドンも大気汚染がひどくなり、中国の北京と変わらないとまで報道されるようになった。その深刻さは、パリ市長が14年に、「20年までにパリ市内でのディーゼルエンジン車の走行を禁止する」とまで述べたほどである。

 さらに、大気汚染による健康への影響コストは、イギリスで約37億ポンド(1ポンド146円換算で約5400億円)に上るとされる。

 ちなみに日本においては、1999年に施行された東京都の「ディーゼルNO作戦」によって、世界最先端のディーゼル排ガス対策が進んだ。なおかつ乗用車での利用が少なく、公共のバスや営業車両のトラックを中心にディーゼルエンジン対策を行ったため、大気汚染改善の効果は上がった。

 また、ヨーロッパのタクシーはディーゼルエンジン車がほとんどだ。有名なロンドンタクシーもディーゼル車である。これに対し日本のタクシーは、排ガス性能に優れるLPG(液化石油ガス)を燃料に使っている。

 ところで、なぜ、今、ヨーロッパ各国が、「脱エンジン車」の声明や宣言をするのか。

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