スタバが「スタバのありそうな街」にある理由

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「スタバがありそうな街」にあるスタバ

(画像はイメージ)
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 一方、スタバは、賃料の高い都市部において、比較的、高回転で客が入れ替わることで収益を伸ばす。同時にテイクアウトによって、席の回転数以上の売り上げを獲得している。

 スタバの出店は、基本的に人口量を基準に戦略を考えていると思われる。東京23区で見た場合、セブン―イレブンをはじめとするコンビニエンスストアは、その地域に居住している人口量と出店数に密接な関係性がある。

 スタバも同様の戦略をとっていると考えられるが、昼間に流入する人口量に重きを置いている。つまり、通勤や買い物など、何かしらの目的を持って、あるエリアに流入する層をターゲットとしている。

 そして、もう一つ大事なことが、「スタバらしさ」だ。ブランディングの視点である。ブランディングを意識するスタバが、東京23区ではどこに多く出店しているか。

 スタバの店舗が最も多いのは千代田区。港区、渋谷区がこれに続く。これらの区には、どんな街があるかというと、千代田区であれば、東京駅を中心とした丸の内エリア、港区は六本木、赤坂、青山など。そして、渋谷区は、渋谷、原宿、表参道などがあり、いずれのエリアも洗練されたイメージがある。

 流行やファッションに敏感で、かつ、比較的、所得水準の高い人が集まるエリアといえる。つまり、“スタバがありそうな街”なのである。

「どこにでも出店する」わけにはいかない

 スタバでCEOを務めた岩田松雄氏は、「我々(スターバックスコーヒー)は、第5次産業です」と言っていた。1次、2次、3次に続き、第4次産業はIT産業、第5次産業とは、新たな価値を創造する企業、感動を創出する企業である、と。ザ・リッツ・カールトンホテルや、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは、この第5次産業の代表格といえる。

 感動を創出することをコンセプトにしているだけに、スタバは、「どこにでも出店する」というわけにはいかない。感度の高い人がたくさんいるエリアを選んで出店した結果、現在のような出店状況なったといえる。

 そのスタバも全国で約1300店舗となり、新たなチャレンジがはじまっている。これまでのなじみ深いスタバから姿、形を変え、座席数の少ない駅ナカ、書店併設型、大学病院といった新たな立地条件で出店が増えている。

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