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「広告なし」のあの雑誌、挑戦の舞台裏

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「嫌韓流」のノウハウを生かす

 ――西尾社長が「家電批評monoqlo(モノクロ)」(現在は2誌に分離)を始められたんですよね。

 印刷などを展開する会社から2004年に転職しました。そのあと「Windows(ウィンドウズ)100%」というパソコン雑誌を担当していたのですが、07年に家電批評モノクロの企画を提案して通りまして。編集長になりました。

 ――やはり、かつて商品テスト雑誌の代名詞だった「暮しの手帖」を意識されたのでしょうか。

LDK・モノクロの編集部の様子。テストしたものが大量に積まれている
LDK・モノクロの編集部の様子。テストしたものが大量に積まれている

 いや、暮しの手帖自体はあまり気にしていなかったですね。それよりやはり「コンシューマーレポート」や「テスト」などを強く意識しました。なんで日本にはないのかなと。米国での留学中からよく読んでいまして、そういう雑誌があればいいなとずっと思っていました。

 ――しかし、暮しの手帖は結局、「テスト雑誌」を止めてしまいました。ビジネスとして成立しなかったということではないでしょうか?

 でも(企画終了当時)100万部ほど発行していたはずです。100万部あれば十分にペイしますよ。確かに今の晋遊舎のようにムック本は出されてなかったと思いますが……。

 ――晋遊舎はかつて「マンガ(けん)(かん)(りゅう)」を販売していて、よく売れたものの、出版社としては「きわどい」イメージがありました。イメージで苦労した部分はありますか。

 (極端なイメージが付いていたという認識は)あります。でも、極論をいえば、そういうイメージだったからこそ、やりやすかった。名前も知られていたし、そもそも、会社全体が広告を取るビジネスモデルではなかったので、ノウハウはあったんです。

 普通の出版社だったら、広告担当者が「ヤバいからやめてくれ」と言ってくるような本でも売ることができ、ビジネスの土壌としてはやりやすかったですね。嫌韓流のおかげなのか、というとよくわかりませんが、メジャーな雑誌の手法でやっていたら、こういうテスト誌は売れなかっただろうと思います。

 ――会社そのものの知名度は上がってきていると思いますか。

 商品テストの手法に対する信頼もそうですし、電子書籍などの流通経路が増えているのも会社の経営を支えるようになり、ここ数年で出版社としての地位をかなり確立できたと思っています。

 例えば、テストする商品も、全部買う必要がなくなった。ちゃんと趣旨を説明すれば、電機メーカーなどからも借りられますし、メーカーでも小売店でもないところからも商品を入手できるんですよ。「秘伝のたれ」のようなものが実はあるんですけど、そこは秘密です。でも、家電だとレンタル会社でレンタルすることも可能ですし、いろいろな取引ができるようになりました。ただ、そもそも化粧品など「消費」するものは基本的には買っています。化粧品やファッション関連の企業はブランディングを大事にするので、貸してもらったり、提供してもらったりすること自体が難しいという理由もあるのですが。

 ――買って、使い終わった商品はどうしているのでしょう。

 基本、家電などで購入したものは読者プレゼントに出しますし、服や化粧品などは廃棄します。社員が持ち帰り始めると歯止めがかからなくなるので、そこは厳密に線引きし、持ち帰らないようにしています。

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