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「広告なし」のあの雑誌、挑戦の舞台裏

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とにかく「根気」のいる商品テスト

 ――実際、商品のテストとはどういう形でやっておられるのでしょう? 社員が主体なのか、それとも外部の専門家が主体なのか。

 基本的には、識者の分析や社内の編集者の検証、そして外部の専門機関に依頼して出してもらったデータ、その三者のバランスを考えながら記事を構成しています。識者はどんな企画にもほぼ入ってもらうのですが、どのデータをメインに据えるかはモノによって変わります。化粧品などは客観的に効能を示すにはデータを出すしかないので、科学的なデータをいくつも出すようにしています。一方、モノクロの(日用品などの)商品はデータを出すのが難しいものも多いので、識者と編集者の経験によるところが比較的多いです。

 ――専門の業界から移ってきている編集者の方もいるのでしょうか。

 モノ雑誌の元編集者などは移ってきます。でも、ほかの出版社のモノ雑誌とは作り方が全く違うので、転職者は入って3か月ぐらいは相当、苦労すると思います。それこそ「死ぬ思い」でやっているのではないでしょうか。晋遊舎のやり方で雑誌を作るのに慣れるのが相当(つら)いというか。本題になかなか入れない。なんでやるのか、どのポイントをテストするか、どんな識者や専門機関に頼むと納得感を出せるか、そのあたりをすごく考え、意見をぶつけ合うんですね。編集の「入り口」の段階で、他の出版社より相当な時間をかけるので、入ってすぐには晋遊舎の雑誌は絶対作れない。

モノクロ11月号のゴキブリの特集。効果的な撃退法を解説している
モノクロ11月号のゴキブリの特集。効果的な撃退法を解説している

 例えばモノクロの11月号には殺虫剤の特集がありますが、ここに書いてある「スプレーは60センチ離れたところから撃つのが効果的」なんて、なぜ書けるのかと思うでしょう。これも相当考えているんですよ。あと、害虫対策についても、蚊の専門家やゴキブリの専門家とか。季節によっていろいろな人にお願いするようにしています。

 さらに、イヤホンの特集を行う時には、イヤホンを50個ほどかき集めるのですが、50個となると開封するだけで、もうヘトヘトになるんです。外国製のイヤホンなどはパッケージが開けにくいこともあって、開封作業にも根気が必要なんです。さらに、借りているものはきれいに元に戻して返さないといけない。家電はそういう作業に相当な手間がかかるんです。

 ――モノクロ11月号にはメガネの特集がありますが、メガネって、人によって相当感じ方が違うはずですよね? 私は顔が大きいので、探しに探し抜いてようやく理想のメガネが見つかりました。

メガネなど、個人で好みが分かれやすい商品の特集も組む
メガネなど、個人で好みが分かれやすい商品の特集も組む

 そういう企画もやるから、実は外部からの「突っ込み」も結構入るんですよ。より一般化していくことが重要なのですが、そこは誌面というか、雑誌の限界でもあると思うんです。メガネなんて、まさに「私に一番合ったものがほしい」というもの。ウェブで何らかの形で補完できればと思っています。

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