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「広告なし」のあの雑誌、挑戦の舞台裏

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アマゾンで「バカ売れ」

 ――雑誌を読んでいる人たちが、実際の購入まで結びついている実感はありますか。

 例えば、LDKやモノクロが発売されたとたんに、「1位」や「ベストバイ(最もおすすめの商品)」にした商品がアマゾンから売り切れてしまうようなことも頻繁にあります。さらに、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というコーナーには、モノクロで紹介したほかの商品がずらりと並んでいることもある。実際の消費に結びついているというのは、特にアマゾンを見ているとよくわかりますね。

 あと、元々知られていなかった商品にも「1位」や「ベストバイ」をつけます。すると、そもそも市場に出ている数が少ないから、すぐに売り切れてしまう。メーカー側から「突然やられると困る」と言われることもあります。

 本当に、事前にメーカー側へも言わずにやることもあるので、気づいたらアマゾンで「バカ売れ」していて、調べたら情報源はLDKやモノクロだった……といったようなケースが相当増えてきています。本当はそこでお金をもらえるといいんですけど、それをやってしまうとテスト誌としての信頼が損なわれます。ただ、自社の製品がベストバイになった時、逆に雑誌を買ってもらえることもあります。広告の逆パターンですね。

 ――モノには、どんなものにも決まった「機能」があります。読者の目線から見て、機能を単純にテストしているのではないのでしょうか。

 実はほかの雑誌は、その部分がすっぽり抜けていると思うんですよね。スペック(機能)だけ紹介して、(実際に使う上で)大事なことを書かないまま終わってしまう。晋遊舎では、「そもそも、これを部屋に置いたらどうなるか」とか、「日本の部屋の大きさに合うか」とか。例えば新聞を見開くと、だいたい32インチになるといわれているのですが、「新聞を広げるとテレビの大きさ(の目安)がわかりますよ」とか。そういった「読者に利益を与える情報」の質をどこまで高められるかという点にこだわります。その点で一番成功しているのは、現時点ではLDKでしょうか。

 ――ダメな商品を「ワーストバイ(最もおすすめできない商品)」にすると、売り上げが落ちてクレームがつくことはあるのではないでしょうか。

編集部の片隅に置かれた大量のスムージーの容器。編集の参考にするという
編集部の片隅に置かれた大量のスムージーの容器。編集の参考にするという

 (売り上げが落ちるかどうかまでは)よくわかりません。しかし、ワーストバイに書くときは相当いろいろと気を遣います。例えば、重箱の隅をつつくような評価を避けたり、とにかく客観的な事実にこだわったりなどです。ワーストバイにクレームが来たことは今までありません。メーカー側も実は(欠点について)わかっていることが多いようです。このため、文句のつけようがないのでしょうね。

 ネガティブな表現をしたときに言われることが一番多いのは、「勝手にやるな」「連絡がなかった」という言葉です。このように、違うパターンでクレームをつけられることが、かつてはよくありました。最近も直接は言ってこないまでも、識者経由で言ってくるとか。また、一回のテストで膨大なデータを取るので、「なぜこういう結果が出たのか、データを見せてほしい」と言われることもあります。でも見せません。おそらく、客観的に検証したデータというのは、メーカー側には相当有益なものなのだと思います。

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