4割が痛みを経験…野球少年を悩ます「野球肘」とは

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骨の成長期だから野球肘になる

 ――なぜ、野球肘になるのですか?

上は肘の成長が分かる画像。骨の部分が増え、大きくなっていくことが分かる。下は離断性骨軟骨炎の症状を示す画像(いずれも高原代表提供)
上は肘の成長が分かる画像。骨の部分が増え、大きくなっていくことが分かる。下は離断性骨軟骨炎の症状を示す画像(いずれも高原代表提供)

 「肘の使いすぎや、肘に変な力が加わり続けるためです。ここで大切なのは、15歳くらいまでは、骨の成長期にある、ということです。軟骨が骨に変わっていきます。これが成長です。投げる時には、少年の場合、6キロから11キロのおもりをぶら下げたのと同じくらいの負荷が肘にかかります。この時、正しくないフォームで投げてねじれの力が働くと、軟骨から骨に変わる途中で弱い状態の肘の骨に圧がかかって、はがれたり、つぶれたりするのです」

 ――どういう症状になるのですか?

 「最初に起きるのは『肘の内側の骨がはがれる』という症状です。私たちは『裂離(れつり)』と呼んでいます。引っ張られて骨が欠けちゃう。この症状の場合は、投げなければ、骨は元の状態に戻りますので、約半年ほど時間がかかることもありますが、手術をせずに放っておいても治ります」

 「大変なのは、肘の外側の骨に起きる『離断性骨軟骨炎』というものです。圧縮とひねりが加わって起きます。関節がつぶれ、かけらができてはがれ落ちます。肘が動かなくなり、日常生活でも痛い時があります。野球少年の3%くらいが、この故障を抱えています。昔は、こうなったら、プロには行けない、と言われていました。現在はそんなことはありませんが、このケースでは、半分が手術になります」

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