リチウムイオン電池…発火事故急増のワケ

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 ノートパソコンやスマートフォンに使われるリチウムイオンの電池や充電器(モバイルバッテリー)が発火するなどの事故が急増している。重傷を負ったケースもあり、NITE(ナイト、独立行政法人製品評価技術基盤機構)が注意を呼びかけるなど、対策に乗り出した。家電に詳しいフリーライターの藤山哲人さんが身近に潜む危険性や安全に扱う方法などについて解説する。

相次ぐ発火トラブル

静岡市の病院内で出火した充電器
静岡市の病院内で出火した充電器

 10月、静岡市の県立総合病院で、携帯電話やスマートフォンの充電器から出火する火災があったことがわかった。9月にはJR山手線の東京―神田駅間を走行していた電車内で、乗客の男子大学生が背負っていたリュックから突然、出火した。原因はリュックの中のスマートフォンに接続されていた充電器が火を噴いたことだった。


2012~16年度のリチウムイオン電池の事故発生件数(NITE提供)
2012~16年度のリチウムイオン電池の事故発生件数(NITE提供)

 総務省によると、スマホの世帯保有率は2010年に9.7パーセントだったものが、2016年には71.8パーセントと急増。保有率が増えたことで充電器の使用も増えた。こうした電池や充電器にはリチウムイオン電池が使われており、事故も急増している。NITEによると、2012年度に19件だったが、16年度には108件と5倍増しとなった。16年までの5年間の発生件数は計274件で、このうち約7割が製品の周辺に燃え移るなどして被害が拡大した。けが人も19人出ており、その中の1人は重いやけどを負っている。

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