偽100ドル札が日本で見つかったワケ

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 東京都台東区など都内の複数の金券ショップで先月、偽札とみられる米100ドル札が見つかった。高額紙幣の米100ドル(日本円換算で約1万1000円)は、アメリカなど海外では、「偽造では?」と警戒され、受け取りを拒否されることが多い。なぜ“偽100ドル札”は日本で見つかったのか。背景について、通貨鑑定を行う民間の専門機関「偽造通貨対策研究所」(東京都中央区)の所長である遠藤智彦さんに聞いた。(聞き手:読売新聞メディア局編集部 河合良昭)

鑑定機をすり抜けた偽100ドル札

今回発見された偽100ドル札(下)。上は本物(遠藤さん提供)
今回発見された偽100ドル札(下)。上は本物(遠藤さん提供)

 既に一部で報道されていますが、偽100ドル札は今年10月中旬から下旬にかけて、東京都台東区や新宿区の少なくとも6か所で計約120枚が換金された模様です。これらの偽札の一部を、私は実際に鑑定し、被害に遭った両替店の人からも話を聞きました。

 主な特徴を述べると、記番号がいずれも「KF」で始まるところが共通しています。本物と違う点は、(1)紙幣の中央にある「3Dリボン」と呼ばれる青い帯状の模様が角度を変えても同じように見えること(2)右下の図柄に紫外線をあてると黄色に変色することなどですが、見た目には本物そっくりです。

 最も強調したいのは、両替店の人は鑑定機を使ったにもかかわらず、真偽を判別できなかったという点です。鑑定機は、紙幣のインクに含まれる磁気などから、本物かどうかをチェックしていますが、今回の偽100ドル札は一部の機械をすり抜けてしまいました。

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