偽100ドル札が日本で見つかったワケ

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鑑定機を研究?

写真はイメージです
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 なぜ、機械を“ダマす”ことができたのか。紙幣は作られてから、人々の手を渡り歩いていく過程で、汚れたり折れたりと劣化していきます。鑑定機は、いくつものチェック項目のデータから真偽を判定しますが、本物の紙幣であってもその値は劣化によって変化します。鑑定機が新券の状態を判定の基準にしてしまうと、使用により劣化した本物の紙幣まで偽札と判定してしまう可能性が生じます。そのため、鑑定機のデータが一定の範囲内であれば、本物とみなすようになっているのです。

 私が入手した今回の偽100ドル札を調べたところ、チェック項目のデータは全て範囲内に収まっていました。チェック項目は多岐にわたり、全てを本物のデータの範囲内に収めることが偶然にできた可能性は極めて低いと考えます。

 もう一つ重要な点は、今回、偽100ドル札を見抜いた鑑定機もあったということです。鑑定機は製品によってチェック項目が異なります。

 偽札を見抜けなかった鑑定機は高性能であるために世界的に普及しているもので、逆に偽札を見抜いた鑑定機は、それよりも劣る性能であまり普及していませんでした。

 こうした事実から推測されるのは、偽造した人間は世界的人気機種の鑑定機を手に入れ、チェック項目やデータの「幅」について研究した上で、偽100ドル札を作ったのではないかということです。

偽造したのは誰か

 両替店の店員の証言では、偽100ドル札を使ったのは、日本語がたどたどしく、外見が東南アジア系の人物だったといいます。作ることにも関与したかは不明ですが、今回の偽100ドル札は、鑑定機をすり抜けた印刷技術や裁断面が整っていたことなどから、過去にも偽造紙幣を作ったことのあるグループか、ある程度の規模の組織ではないかと考えられています。

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