インターンシップは就職内定の近道か?

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インターンシップ参加は3社足らず

(画像はイメージ)
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 18年3月卒の学生が対象となる2016年度の大学3年生に向けた就職活動において、新卒採用を実施している企業のうち、インターンシップを実施した(予定含む)企業は64.9%(前年度より9.4%増加)。これに対し、インターンシップに参加したという学生は43.7%(前年度より3.8%増加)に上りました(リクルートキャリア調べ)。

 ざっと、新卒を採用する企業の3社に2社、就活生の2人に1人が「インターンシップ」に関わっている計算になります。こうした状況が、インターンシップと就職活動が一体化しているとされる背景です。

 とはいえ、インターンシップと就職活動における学生の行動には違いがあります。

18年3月卒の就職活動の実態を見ると、学生が選考に応募した企業は1人平均45.7社、面接に参加したのは同11.9社でした。これに対し、インターンシップに参加した企業数は同2.7社にとどまっていました(マイナビ調べ)。

 就活生がインターンシップに参加できる期間は、大学3年の6月~翌年2月の9か月間。一方、就職活動の期間は、4年生の3~10月とすると約8か月間です。参加企業数と期間を考えると、学生はインターンシップの参加にあまり積極的でないという実態が浮かび上がります。

 これは、学生がインターンシップ先を絞っていると考えられる一方、企業のプロモーションや企画が思うように浸透していない可能性もあります。

企業がインターンシップを行う理由

 企業がインターンシップを行う本来の目的は、就業体験を通して、社会で求められる考え方や能力を知る機会を学生に与えること、いわゆる社会貢献です。

 しかし、本音の部分で、企業には成果(自社の採用)につなげたいという気持ちがあります。特に、「売り手市場」で採用が難しいとされる昨今、インターンシップをより効果的に活用したい、採用につなげたいとの思惑も強くなります。

 具体的には、学生に企業名と事業や仕事内容を知ってもらい、興味や関心を持ってもらい、応募をしてほしい。さらに、選考に進んでもらい、内定を出したら速やかに承諾してほしいということです。

 型通りの説明会や会社見学ではなく、外国語や情報技術といった専門分野に特化したインターンシップを行うと、別の業界を第1志望と考えていたような学生の参加も期待でき、新たな人材と出会うチャンスが広がるメリットもあります。

学生がインターンシップに参加する理由

 一方、学生がインターンシップに参加する目的は、社会や企業、事業・仕事を知りたいという思いと、就職活動を有利に進めたい、志望企業の内定に近づけたいといった気持ちがあるでしょう。

 就職情報誌などで、人気企業としてランキング入りするような大手は、インターンシップの受け入れ人数が限られている場合があります。実際に内定を得るよりも、インターンシップに参加するほうが、高倍率という企業も少なくありません。

 このため、一部の人気企業の内定獲得を巡っては、学生の間でこんな“都市伝説”のような話が広がっています。

 「インターンシップに参加した方が就職活動で有利」

 「特別なルートで選考に呼ばれるチャンスがある」

 学生に優位な「売り手市場」とはいえ、人気企業の内定を得るにはそれ相応の準備が必要です。

 だから、少しでも内定に近づけそうなインターンシップに参加を希望する学生が増えてきています。

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