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割高な「お守り」を選んでいる

(画像はイメージ)
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 当然の話だが、保険は多くの人が元を取れないからこそ成り立っている。

 それが分かっていても、やはり「不安だから入っておこう」という人は多い。では、保険料126万円を払って、200万円の保険金をもらえた人についてはどうだろうか。

 それでも、得をした額は80万円程度だ。もらえる可能性が低い上に得をしたのが数十万円では、126万円も保険料を払うのは割が良くない。

 したがって、保険に入る理由は非合理な「不安だから」ではなく、「他の手段ではカバーできないリスク」、つまり「万が一のリスク」だからとなるべきだ。

 では、本当の「万が一」は何か。これは、2位以下を大きく引き離して「死亡」がトップとなる。

 死亡の確率は入院より低いが、その影響は極めて大きい。つまり、死亡を保障する生命保険にはしっかり加入し、それ以外の「千が一」や「百が一」くらいのケガや病気のリスクは貯金で対応するのがいい。これが唯一の正解とは言わないが、リスクと優先順位、保険料のバランスを考えれば、合理的な結論と思われる。

 ただし、残念ながらこのような加入プランを提案する保険会社はまずない。

 先ほど引用した調査で、死亡時の保障額は平均で2423万円(夫婦合わせた死亡時)だ。毎月3.2万円も保険料を払っている割に死亡保障は明らかに少ない。これは、医療保険などの入院特約といった保険に併せて加入しているためだ。いくら不安をまぎらわせる「お守り」とはいえずいぶん高額だ。

 死亡保障が2000万円程度なら、月額保険料は1万円もかからない。30代男性で割安な生命保険を選べば、月額1万円の保険料で死亡保障1億円の保険に加入することも不可能ではない。

 それなのに、割高な「お守り」を選んでしまうのは、メンタルアカウンティングにとらわれた結果と言える。

うちのお小遣い、少なすぎ……?

 住宅購入や保険加入の際にベースとなるのが家計管理だ。

 そこで問題になるものがお小遣いの額である。会社員のお小遣いは月額平均3万7428円となっている(2017年「サラリーマンのお小遣い調査」新生銀行調べ)。平均と比べて収入の多い人は、当然、その何倍も使っているように思われるが、実際のお小遣いの額を見ると、やはり、3万円とか5万円に設定しているケースが少なくない。

 世帯年収1000万円を超える夫婦のお小遣いが、2人合わせて月額8万円と聞けば、ちょっと少ないと感じる人も多いだろう。

 「それなりに稼いでいるし、特に贅沢(ぜいたく)もしていない。なのに、どうしてうちはこれしかお小遣いを使えないんでしょう?」

 収入の割にお小遣いが少ないと感じる夫婦から、こんな相談を受けることも少なくない。

 こういった世帯の家計を見ると、「交際費」「特別費」「雑費」「旅行代」といった様々な項目に支出が分けられており、実際は「お小遣い」やそれに近い使途が見受けられる。「食費」としている中にも、「趣味」に分類できる支出が含まれていることもある。つまり、「お小遣い」が実質的に2倍、3倍になっているということだ。

 これは、支出について過剰にカテゴリを分けたことで生じる、典型的なメンタルアカウンティングによる弊害と言える。

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