「帰省したくない」という妻の「地雷」は?
完了しました
妻は気にしすぎ?

宿泊を伴う帰省の場合、生活は実家側の習慣に合わせることになります。
年末年始という「非日常」ですから、親戚が集まったり、初詣に行ったり、おせち料理を作ったり、イレギュラーなことはあります。しかし、お風呂に入る時間や順番、食器の後片付け、布団の上げ下ろしなど、基本的な生活習慣は普段通りのことがほとんどです。
「夫の実家だから気を使い過ぎて疲れるのでは」と思うかもしれませんが、こうした日常の作業を、妻が実家のルールに合わせるのはそれほど難しくありません。
ただし、親世代は「女性が家事・育児」というのが当たり前でした。夫の母親が専業主婦ならば、この価値観はなおさらです。
それを考えると、妻は「息子の嫁として、孫たちの母親として、自分はどのように評価されるのだろう」ということが大変気にかかります。
食器を下げるタイミング、お風呂を勧められた時の対応、子どもへの接し方……。「気が利かない」「嫁として失格」「母親らしくない」などという
一方、妻の実家では、娘の夫はほぼ純粋な「お客さま」として扱われているはずです。妻の親と一緒に料理をした経験のある男性はあまりいないと思います。
日々の仕事の様子を聞かれて
「俺は中立」もNG
夫の実家に行ったら、妻は「唯一、血が繋がっていない人間」です。その上、「お客さま」でもありません。
夫にとっては、妻も両親も「家族」ですが、妻と両親は夫を介して家族になっただけの他人。夫の大切な人たちだからといって、妻と両親の相性がいいとは限りません。
だからこそ、夫はどんな状況でも、必ず妻の側に立ちましょう。親の肩を持つのはもちろん、中立の立場で傍観したり、中立を表明したりするのもNGです。
夫の実家は妻にとっては「アウェー」ですから、夫が中立の立場を主張すれば、妻は孤立してしまいます。
万が一、妻と両親の間で意見が異なるような事態が生じても、夫がその場で評価を下す必要はなく、居心地の悪い雰囲気を感じたら、すぐに話を切り上げ、妻とその場を離れるだけで十分です。
「夫は自分の味方でいてくれる」という信頼感が、夫婦の絆を強めていきます。
もし、妻が夫の実家で孤立を感じるようなことがあれば、「もう二度と夫の実家には行かない」と言っても仕方ありません。
妻を大切にする姿勢
両親と話をしていると、妻の知らない人の名前が出てくるかもしれません。幼い頃の家族のエピソードなどもあるでしょう。でも、そうした話で盛り上がれば盛り上がるほど、話についていけない妻は、
「小学校の同級生のことだけどね……」とか、「中学の時、家族で旅行に行ったんだよ」など、簡単な説明があれば、妻も会話に入りやすいし、内容が見えてきて疎外感を持たなくて済みます。そればかりか、夫の気遣いに優しさを感じられるでしょう。
もし、両親が夫婦のことや子育てについて口出しをしてきた場合は、やんわりと話題を打ち切りましょう。「心配してくれるのはありがたいけど、これは俺たちが考えることだから」
夫婦の領域を守る姿勢を見せることが大切です。将来の同居や介護の話など、夫婦のライフスタイルに関わる話題なら、その場で方針を決めないというのも大事なことです。
義両親の前で、妻が本音を言えないのは当然です。
「帰ってから、俺たち2人でじっくり話し合ってみるよ」と保留にすることです。
両親の希望に沿えない場合、「妻が反対したから」ではなく、「夫婦で判断した」という形にしなければ、妻はもう二度と夫の実家を訪れることはできなくなってしまいます。
【あわせて読みたい】
・自己破産するシニアが増えている意外な原因
・男性の知らない「女性脳」の秘密とは?
・気に入らないアノ人に心乱されない技術