「帰省したくない」という妻の「地雷」は?
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母親へのリップサービスに気をつけて

「久しぶりに会った母は、白髪が増えてだいぶ年をとったと感じた」
高齢の母を見て、息子として感謝やいたわりの気持ちが芽生えても不思議はありません。そんな夫が悪気なく「地雷」を踏んでしまうことがあります。
【地雷ワード1】「やっぱり実家は……」
幼い頃から過ごした実家。そこは、懐かしい匂いと慣れ親しんだ物にあふれています。自宅だから気を使わなくて済むし、孫にメロメロの両親のおかげで父親としての負担も減ります。居心地もよく、楽です。思わずこんな言葉を漏らしてしまうかもしれません。
「やっぱり実家は落ち着くなぁ」
でも、妻からすれば、「今のあなたの家は、私と暮らす家なのに……」と、少し寂しい気持ちになってしまいます。
「私との暮らしは落ち着かないの?」
くつろいでいる夫の姿に、妻はこんなふうにモヤモヤしているかもしれません。嫁姑の関係がギクシャクしていたり、新婚ホヤホヤだったりする場合は特に注意が必要です。たとえ、悪気がないと分かっていても、妻は気にしています。夫婦で落ち着ける家にするために、日々一緒にがんばっているのですから。
【地雷ワード2】「母さんに……」
子どもの頃から親しんできた「おふくろの味」を久しぶりに食べ、改めて絶品と思うかもしれません。この食事を普段から食べられたらどんなにいいことでしょう。しかも、妻も「おいしい」と絶賛しています。
そんなとき、つい、妻に言ってしまうのが、「母さんに教えてもらったら」です。
これは、母親にとってはうれしい言葉です。張り切ってこしらえた息子の好物。母と息子の思い出もちりばめられています。
「自分の味を受け継いでくれるなんて」という感動さえ覚えるかもしれません。
でも、妻にとってはビミョーな心境です。義母の前で、夫から勧められたら「ぜひ、教えてください」と言うほかに選択肢はありません。
でも、考えてみてください。「本当においしい! レシピを教えてほしい!」と思ったなら、妻は自分から直接お願いするはずです。
妻に「おふくろの味」を習得してもらい、自宅でも作ってほしいなら、母親のいないところでこっそり妻にお願いしましょう。
また、食事を褒める場合でも、「母さんの料理は最高だね!」と言うのではなく、「この料理、とてもおいしいね!」と伝えましょう。嫁姑という関係ではなくても、妻はほかの誰かと比較されるのを不快と感じています。
両親は、息子が妻に接するように、嫁に接します。夫が妻の気持ちを尊重し、大切にしている姿勢を見せれば、両親もそれにならってくれるはずです。妻に対して
いずれも、ほんの少しの心がけですぐに実践できることです。そして、やってみれば、そんなに大変ではありません。家族が平和で楽しい年末年始を過ごされることを願っています。
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