破産寸前の「隠れ借金夫」と共倒れを防ぐ方法

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パートナーの収支を把握する

 今回紹介した二つのケースは共通の特徴があります。それは、夫婦が互いの財布事情を把握していないということです。

 家計を握っているのは妻で、夫には毎月小遣いを渡しているのみ、あるいは、夫が毎月の生活費を自分の給料から妻に渡し、妻一人が家計のやりくりしています。

 これは、多くのサラリーマン家庭で見られる日本の典型的なスタイルではありますが、夫婦の間に家計全体を把握するためのコミュニケーションがありません。

死後に「隠れ借金」が発覚

 こんな例もありました。ある60代の女性の話です。

 長年連れ添った夫の死後、夫に10社近く消費者金融などからの借り入れがあったことが分かりました。何十年間も夫からは生活費を渡されるのみで、夫の収支を全く把握していませんでした。妻はお金にだらしない夫の姿を初めて知ることになり、悔しさのあまり、涙も出なかったそうです。

 常に家計を預かる妻は、決まった金額の中でやりくりする習慣があるため、金銭感覚が自然に身に付きます。一方、家計管理を妻にまかせっきりの夫は、どこかのんきになってしまい、金銭感覚が身に付かないように思えてなりません。

 破産や任意整理などの事案を数多く扱っている馬車道法律事務所(横浜市)の松浦ひとみ弁護士(神奈川県弁護士会所属)は、「最近は共働きの夫婦も多く、パートナーに内緒で借金をしていて、自己破産の申し立てをする段階になってはじめて、相手が知るケースも目立ちます」と説明します。

「借金夫」を責めない

 借金の困難を乗り越えていくためには、夫婦が冷静になって話し合える場を設けることが大切です。家計の問題点を洗い出し、対策を考えていかなければなりません。

 その際、話し合いをスムーズにするためのポイントは、決して相手を責めないことです。

 特に、一生懸命に家計を切り盛りしている妻ほど、夫が実は「隠れ借金夫」だったと分かると、感情的になってしまう傾向があります。そうなってしまう気持ちも理解できますが、責められれば責められるほど、夫は投げやりになってしまう可能性があります。冷静に話し合うことが大切です。

 そして、夫は妻に対し、労いの言葉をかけてあげてください。お互いが思いやり、協力する姿勢を示すことが、借金解消に向けたスタートなのです。

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