破産寸前の「隠れ借金夫」と共倒れを防ぐ方法

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借金返済を優先する

 もし、夫の借金がまだ残っているのなら、返済することが先決です。

 債務を整理してもらう場合は弁護士に相談することをお勧めします。まずは日本弁護士連合会や自治体の無料弁護士相談を利用しましょう。

 住宅ローンの返済で困っている場合は、金利の安い商品への借り換えを検討しましょう。もし借り換えができなかったとしても、金融機関によっては返済方法の変更やアドバイスをしてくれる場合もあります。

家計黒字化のポイント

 前出の松浦弁護士は「破産や任意整理をする人の多くは、自分の収支の状況把握や管理ができていない」と言います。

 何にいくら使っているかを知り、無駄を見つけるために、まず家計簿を付けましょう。その際、最初に着目すべきは「固定費」の見直しです。固定費とは、居住費、保険料、通信費など、毎月決まった額で出ていくお金のことです。固定費を削減できれば、毎月の支出を自動的に減らすことにつながります。

 生命保険の見直しについては、既に子どもが独立している家庭では高額な死亡保障は不要となるため、保障額を下げることを検討してみてください。医療保険やがん保険など、保険の掛け過ぎはないかどうかもチェックしましょう。

 ただ、保険の見直しをするために、保険代理店で相談したら、以前より保険料が上がってしまったということもあります。保険を見直す際は即決せず、複数のアドバイスを聞くことが大事です。

 食費や水道光熱費などの「変動費」も見直しが必要です。預貯金がほとんどない家庭に限って外食が多く、電気や水道を野放図に使っている場合があります。変動費の節約は地味な作業ではありますが、日々の心がけが大事です。家族全員が協力して行わなければ効果はありません。

 家計の見直しで削減できたお金は、必ず「貯める」ようにしてください。まずは緊急予備資金として6か月分の生活費を貯めることを目標にしましょう。このお金を確保することで、失業や病気といった不測の事態に備えることができるからです。

家計の役割分担をする

 家計管理は、夫婦どちらかがするのではなく、必ず役割を分担します。

 例えば、基本的な生活費の管理は妻が行い、保険の更新手続きや振り込みなどの支払いは夫がするといったように、夫婦でルールを決めます。夫婦それぞれが家計管理に参加することで、家庭を運営するのに必要な金銭感覚が身に付きます。

 お金が足りなくなると借金するという、負のサイクルで回っていた夫を救うのは、パートナーにほかなりません。夫を一から育てるつもりで、借金解消、そして家計の黒字化に取り組むべきです。

 夫婦でお金の話をすると、必然的に将来の話にもつながっていきます。夫婦のライフプランを考える良い機会にもなります。

 さらに、現役時代から収入と支出をコントロールする習慣を身に付けると、定年後の収入の変化にも対応できる力が備わるようになります。

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プロフィル
小澤 美奈子( おざわ・みなこ
 ファイナンシャルプランナー(FP)・ライター。大手損害保険会社勤務を経て独立。損害保険、生命保険、家計管理、初心者向け資産運用に関する記事を書籍やウェブなどで発表している。フォトライターとしても活躍。公式サイトは こちら

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