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オオカミに最も近い……世界で大人気の日本犬は?

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「犬とは何か」を知る手がかりに

子犬のころの「ゆめ」(2012年6月撮影)
子犬のころの「ゆめ」(2012年6月撮影)

 日本において姿を消しつつある一方、海外では繁栄しています。

 すでに年間の出産頭数はイタリア一国で日本を上回るほど。中国でも、富裕層を中心に日本では考えられない高額で売買される人気犬種となっています。

 また近年になって、科学的観点からも注目されています。2000年代に入り、人だけでなく犬でもゲノム解析研究が飛躍的に進められ、秋田犬や柴犬などの日本犬は最もオオカミに近い遺伝子を持つことが分かったのです。

 研究の最前線にいる麻布大学獣医学部の菊水健史(たけふみ)教授は「秋田犬をはじめ日本犬の遺伝子が犬の起源を知るための鍵となっている」と言います。

 世界には体重100キロ程にもなる超大型犬のマスティフから、手のひらにのるような極小のチワワまで、公認犬種だけでも300を超える品種の犬がいます。

 そんな中で、秋田犬は、オオカミに似た原始的な犬でありながら、明治以降に洋犬の血が入り、大きくなったという、犬種として類例のない歴史を持ちます。それゆえ、秋田犬は世界中の犬種の成り立ち、ひいては「犬とは何か?」を知るための格好の存在と言えるのです。

 「日本の宝」としての秋田犬を日本で復興させたい。そんな思いから筆者は、読売新聞秋田版の連載や全国版の記事を通じ、その魅力や新発見の事実を報じました。近著の「秋田犬」(文春新書)でも、国内外での秋田犬の現状やハチ公の知られざる真の生涯を紹介しています。

「秋田犬フォーラム」1月20日に渋谷で

 「秋田犬年」です――。秋田県はこの年末年始、2018年の干支にあやかったキャッチフレーズで、首都圏のJRや私鉄を舞台に県の魅力をPRしています。

 秋田犬が秋田県内の小正月行事や観光名所を訪ねるポスターを掲示、東急田園都市線渋谷駅地下1階の壁面には数百枚の秋田犬のポストカードを貼り付けています。ポストカードは持ち帰り可能で、はがすと壁面に巨大な秋田犬が現れるそうです。ポスターやポストカードの画像は、秋田県観光情報サイト「あきたファンドッとコム」で公開中です。

 また、ハチ公の故郷、大館市は1月20日に「秋田犬フォーラム ハチ公、大館、世界」(読売新聞秋田支局共催)を東京都渋谷区のTKPガーデンシティ渋谷で開きます。

 ハチ公の剥製が展示されている国立科学博物館の林良博館長、前上野動物園長で日本パンダ保護協会の土居利光会長、衆議院議員で秋田犬保存会の遠藤(たかし)会長、論文「秋田犬の国際化戦略」を執筆した名越健郎(けんろう)・国際教養大特任教授ら、そうそうたるメンバーが秋田犬をテーマに討論します。明石康さんが「秋田犬と世界」と題して基調講演し、ニューヨーク在勤時代に飼っていた秋田犬の思い出も語ってくれます。

 2018年は、ハチ公を世に広めた造園・建築家の斎藤弘吉(ひろきち)氏が創設した「日本犬保存会」が設立90周年を迎えます。節目の年が、秋田犬の復興元年になることを期待しています。


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プロフィル
宮沢 輝夫(みやざわ・てるお)
1998年入社。2014年6月~17年5月まで秋田支局に勤務。秋田県版に連載「ハチ公を探して」「秋田犬と共に 未来への提言」(15年5月~17年5月)など秋田犬に関する記事を多数執筆した。著書に「秋田犬」(文春新書)、編著「大人になった虫とり少年」(朝日出版社)など。

『秋田犬』 (文春新書) 
『秋田犬』 (文春新書) 

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426933 0 深読み 2017/12/27 05:20:00 2017/12/27 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20171226-OYT8I50052-T.jpg?type=thumbnail

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