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よりよい生活、ゲーム中毒…流行語に見る中国の世相

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千年の大計…「雄安新区」

 雄安新区は北京から南西に110キロ、河北省保定市にある。今はありふれた地方都市にすぎないが、今年4月に国家レベルの開発区に指定され、注目を集めることになった。中国国営の新華社通信は、雄安新区について「習近平主席を核心とする党中央の重大な歴史的選択であり、深セン(土へんに川)、上海浦東に次ぐニュータウンであり、千年の大計、国家の大事」だと評している。

 雄安新区建設の狙いは、都市機能が過密している北京から、雄安新区に首都機能以外の機能を移転し、北京市―天津市―河北省の地域的発展を促進することにあるとされている。中国の専門家は「80年代の深セン、90年代の浦東、21世紀の雄安だ」として、国を挙げてのニュータウン建設に期待を寄せている。

 他方、開発マネーの流入に伴い、官民の癒着が起きるのではないか、箱モノ投資に終わるだけではないかといった不安もささやかれている。雄安地区には、面積200平方キロ・メートルの「白洋淀」という湖があり、新区の建設による環境破壊も懸念されている。

モノから心へ…「美好生活」

北京でLED電球の装飾がほどこされた風船を買う子ども。中国では生活に質を求める「美好生活」を楽しむ人が増えている(AP)
北京でLED電球の装飾がほどこされた風船を買う子ども。中国では生活に質を求める「美好生活」を楽しむ人が増えている(AP)

 美好生活は最近、中国の人たちがよく口にする言葉である。意味は「よりよいライフスタイル」といったところだ。車やマンション、家電や流行のファッションなど、ここ10年以上にわたり、中国の人々は物質的な欲求を追求してきた。「あれも欲しい」「これも欲しい」という購買意欲は今も衰えを見せていないが、それだけでは満足できず、心理的な充足感を求める人々が中国にも現れてきた。

 中国社会科学院学部委員の何星亮氏によると、美好生活には安全や安定、自然に恵まれた住まいのほかに、民主的で清廉な政治、法の公平な執行といった人々を取り巻く政治環境の公正さも含まれているという。

 美好生活という言葉が使われるようになった背景には、モノより心の充足が大切だという価値観の変化がうかがえる。建国以来、建設や開発の度合いを国家発展のバロメーターとしてきた共産党支配下の中国で、美好生活を追求するには、新しい発展の尺度が必要になるかもしれない。

型にはまらない生き方…「フリースタイル」

 「君にはフリースタイルがあるか?」

 中国では、若者の間で「●(口へんに喜)哈」(ヒップホップ)が流行し始めている。きっかけをつくったのは、今年夏から動画配信サイト「愛奇芸」が始めた娯楽番組「中国有●哈」(The Rap of China)だ。番組の中で、カナダ国籍の中国人男性アイドル、呉亦凡(ウーイーファン)が、一般出演者に向かって投げかける決めの言葉が「君にはフリースタイルがあるか?」である。中国の若い世代の間では、型にはまらないことがカッコいいという意識が広がりつつあるようだ。

 このフレーズの流行は、20代、30代の若者を対象とするエンターテインメントの主戦場がすでにテレビからインターネットに移ったという現実を浮き彫りにした。「中国有●哈」は、配信開始からソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて人気に火がつき、2か月で16.2億回の閲覧回数をたたき出す大ヒットとなった。

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