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よりよい生活、ゲーム中毒…流行語に見る中国の世相

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おじさん臭い?…「保温マグボトル」

 日本を訪れる中国人観光客に近年、人気が高いお土産の一つが保温マグボトル(飲料を入れて持ち運びができる保温容器)だ。保温性に優れた日本メーカーの保温マグボトルは、健康のために意識して水分を取る中国人に喜ばれる。人から頼まれて、訪日時にたくさん買って帰るという中国人も多い。

 今年、中国の若者の間で保温マグボトルを使うのはおじさん、おばさんという意識が広がった。ことの発端はあるカメラマンのつぶやきだ。1990年代の中国で人気を集めたロックバンド「黒豹」のドラマー、趙明義(ジャオミンイー)さん(50歳)が保温マグボトルを持っていたことについて、「ありえない! かつてかっこよかった男性が、保温マグボトルを持って歩いている」と語ったことがSNSで話題となったのだった。

 この発言が拡散し、「保温マグボトルを持ち歩くようになったら中年」というイメージが広まった。中国の若い人に保温マグボトルを勧めたり、プレゼントしたりする時は、少し考えたほうがよさそうだ。

スマホ世代に広がる病…「王者農薬」

中国の生活にはスマホが欠かせない。便利な反面、スマホゲームに夢中になりすぎる子どもたち、「王者農薬」が社会問題になった
中国の生活にはスマホが欠かせない。便利な反面、スマホゲームに夢中になりすぎる子どもたち、「王者農薬」が社会問題になった

 今年5月ごろから、スマホゲームに夢中になりすぎる子どもたちが社会問題になった。問題視されたスマホゲームは「王者栄耀」である。

 プレーヤーが1対1、3対3、5対5のチームに分かれ、敵の陣地にある塔を破壊するゲームだ。プレーヤーが選択できるキャラクターは、「三国志演義」「項羽と劉邦」「西遊記」の登場人物など、中国人にはなじみの深いものばかり。ユーザーのアカウント数は2億にもなり、毎日約5000万人がこのゲームで遊ぶ。ユーザーの54%が11歳から20歳だ。

 中学生や高校生が「王者栄耀」に夢中になるあまり、課金されたお金を払うために万引きをしたり、ゲームの世界と現実の区別がつかなくって「敵が殺しに来る」と警察に通報したりといった事件が発生した。ある学生がスマートフォンを取り上げた父親に刃物を突きつけるという騒ぎも起きた。中国の新聞『中国青年報』は論評で「まるでアヘンのようだ」とこのゲームを批判している。

 王者農薬の「農薬」は、ゲームの名称「栄耀」と音が似ていることから、有毒物という意味が込められている。清の時代の中国に蔓延(まんえん)したアヘンのように、中毒者を生み出す人気ゲームは、現代中国に新たな問題を突きつけている。

一刀両断の怖さ…「キャラ設定」

 キャラ設定は、小説やドラマの登場人物の性格や位置づけを決めることを指す言葉で、これまでも一般的に使われていた。それが進化して、今日では、芸能人などに対して「国民的~」とか「天然ボケ」など、特定のキャラクターを付けるようになった。

 例えば、ホームドラマや時代劇に出演している女優の劉涛(リウタオ)は「国民的奥さん、良妻賢母、何でもこなせる」という「キャラ設定」のおかげで広告でも引く手あまただが、歌手の薛之謙(シュエジーチェン)のように、離婚や不倫といったスキャンダルが響いて、これまでのいいキャラが一気に崩れ、人々から嫌われるようになることもある。

 個々の人格を単純化して、あるイメージに当てはめる現象は、時間をかけてじっくり人を判断することがなくなった現代を象徴しているのかもしれない。

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