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「フェイスブック化」するLINE

17年から18年にかけ、10代にも年末年始に「メリクリ(メリークリスマス)LINE」「あけおめ(あけましておめでとう)LINE」を送ったという若者も多いようだ。前述の通り、LINEでしかつながっていない人にも挨拶するためだ。
数年前から中高年ユーザーの増加と、「リア充自慢」に嫌気がさした若者の「Facebook(フェイスブック)離れ」が指摘されるようになった。
しかし、大学生になるとフェイスブックを使い始めるケースも多いようだ。
ある大学生は、「(フェイスブックには)ほとんど投稿はしないけど、アルバイトやインターンシップで知り合った大人とコミュニケーションを取るのには便利」と言う。とりあえずフェイスブックの利用がメインの「おじさん・おばさん」世代とは、フェイスブックでつながっておきさえすれば、LINEを含めたほかのSNSでのつながりまでは求められない、という“メリット”もあるようだ。
フェイスブックは、それほど親しくない人も含め、多くの人とつながって、最低限の連絡が取れる「名刺」的な役割を果たしている。
そんなフェイスブックと同じように、LINEも今や、若者にとっては、あまり親密ではない人とも連絡を取れるインフラの一つになっているようだ。利用はするものの、一時ほどの「熱狂」はほとんど見られなくなった。
若者たちは、新しく「大人があまりいない場所」にいつも心を
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