読売新聞オンライン

メニュー

春節目前 訪日中国人が向かう先

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

中国都市部から日本の地方へ

 1年ほど前の「深読みチャンネル」(春節に異変 中国富裕層がこの時期の日本は敬遠?)で、春節時期に訪日する中国人富裕層は中国人が多い場所を避けていると書いたが、その傾向は今も続いている。さらに、北京や上海など沿岸の都市部に住む中国人は日本の地方へ、内陸部の地方に住む中国人は日本の都市部へと、動きがクロスする傾向が顕著に出始めているように感じる。

 特に、中国の都市部から日本の地方都市に行く場合、有名な場所よりも「知る人ぞ知る」といった隠れた名所や、中国ではまだあまり知られていないマイナーな土地を訪れたいという「通の中国人」が増えているようなのだ。陳さんは友人の紹介でたまたまニセコを知り、「ぜひ、まだ中国人の“手垢(てあか)”があまりついていないニセコで雪景色を見ながら温泉に入ってみたい」と夢を膨らませる。

 年末年始に奈良、和歌山県を訪れたばかりだと話すのは、同じく上海在住の張敏さん(40)だ。張さんは以前からの日本ファン。「爆買いブーム」の前から、何度も日本を訪れ、情報収集にも熱心だ。張さんと同じように、東京や大阪への買い物ツアーよりも、日本の地方の魅力にとりつかれている一人だ。

中国語の案内表示も(青森市で)
中国語の案内表示も(青森市で)

 「上海は高層ビルが立ち並ぶ大都会。自宅マンションの周辺も、子どもが通う中学の校庭にも、土はほとんどありません。東京には奥多摩や八王子などにかなり自然がありますが、上海でハイキングやピクニックをするには相当遠くまで行かなくてはならず、自然に触れる機会はとても少ない。でも、日本に住む中国人の友だちに聞くと、関西国際空港から電車で1時間も行けば、緑豊かな自然があると聞き、意外に思いました。ネットで検索すると、古都・奈良や和歌山の滝がすばらしいということがわかり、旅行してみたのです。おかげで日本の田舎を満喫することができました」(張さん)。

 彼らに共通するのは、中国の大都会に住み、かつ旅慣れているからこそ、自分たちの身近にはない日本の田舎に魅力を感じるということだ。

【あわせて読みたい】
・春節に異変 中国富裕層がこの時期の日本は敬遠?
・中国人観光客のマナーはやっぱり悪い? 「爆買い」ブームの裏側
・意外と知らない中国人爆買いの理由
・中国人エリートに東大も一流企業も食い尽くされる!?(前編)
・現代の科挙――なぜ中国の受験戦争は過酷なのか?(前編)

1

2

3

4

無断転載・複製を禁じます
4187 0 深読み 2018/01/24 10:00:00 2019/01/22 16:01:54 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180123-OYT8I50028-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)