AIは地球外生命体を発見できるか?

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地球外生命体の探し方

写真はイメージです
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 観測によって、地球に似た星の中から生命体が存在する可能性の高い星を絞り込むことできます。基本的な考えは、無生物の環境ではありえない反応を探すことです。

 ここでは「宇宙人目線」で解説してみます。自分たち以外の生命体を探している宇宙人が地球をどのように見るかです。

 地球は宇宙から見ると、周辺の惑星とは違い、大気に酸素が大量に存在しています。これは光合成生物が吐き出した「廃棄物」で、地球の環境は無生物状態では到底ありえないような「汚染」を受けているのです。

 他にも、太陽光の中の赤外線を強く反射しているという性質もあります。これは植物の葉が関係しています。葉は生きるために光合成をしており、目に見える光を取り込み、それをエネルギーに変えています。この時、吸収効率をよくするため、それ以外の目に見えない赤外線などをなるべく取り込まないようにしています。

 宇宙人が観測したら、火星や金星に酸素大気はないのに、「何故この星だけ酸素大気をもっているのか?」「何故赤外線を強く反射するのか?」と不思議に思い、「この反応は無生物的にありえないぞ」となって、地球に生命体がいる可能性に気づけるわけです。

 これはあくまでも地球の話なので、酸素大気の存在が生物の痕跡の確実な証拠になるわけではありませんが、様々なアプローチで「何か他の星とは違った変な反応、変なもの」を探すことで絞り込みを図るのです。

大型望遠鏡の開発

TMTの完成予想図(国立天文台提供)
TMTの完成予想図(国立天文台提供)

 具体的にどんな方法が試みられようとしているのでしょうか。

 地球サイズの惑星の大気成分を調べるには、近くにある中心星の強い光の影響を受けないようにして、惑星だけを観測する必要があります。

 現在、日本やアメリカなど5か国が共同で惑星を直接観察できる高性能の巨大望遠鏡「30メートル望遠鏡(TMT)」の建設を米ハワイ島で進めています。これまでの望遠鏡は「すばる望遠鏡」など最大級のものでも口径が8~10メートルですので、その巨大さがわかります。

電波の“盗聴”作戦も検討

 2020年代に建設が計画されている次世代の電波望遠鏡の感度は、10光年離れた惑星で、地球で私たちが日頃の交信に使っているレベルの電波の「漏れ」を観測できるぐらいのものです。次世代の電波望遠鏡は宇宙の始まりや昔の銀河の姿を調査することなどが主目的ですが、この能力を使い、仮に惑星表面で電波を使って仲間内で交信できる文明があったならば、その電波の漏れを「盗聴」しようという試みです。

 知的生命体がいても必ず外にメッセージを発信し、地球を探そうと動いてくれるかどうかはわからないので、待っているのではなく、こちらから積極的に探そうというようなことも真面目に検討されています。

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使い方
5464 0 深読み 2018/02/02 05:20:00 2019/01/22 16:02:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180131-OYT8I50053-T.jpg?type=thumbnail

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